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すがりつけ!あがけ!駆け抜けろ!『移動映画館』

すがりつけ!あがけ!駆け抜けろ!『移動映画館』

かつてインド中に存在した移動映画館。 時は過ぎ、経済発展と技術革新によって没落産業となり、現在はただマハーラーシュトラ州に48館あるに過ぎない。しかし、そこで生きる人々の生き様を描く『移動映画館』は、関わる人々のギラギラとした生き様を活写する。 短髪でガタイのいい男勝りのチャンディ姉さんと弟のバビヤは、巡礼祭に設置され…
家族、めんどくさっ!『たかが世界の終わり』

家族、めんどくさっ!『たかが世界の終わり』

(C)Shayne Laverdiere, Sons of Manual 売れっ子作家のルイは、死期が近いことを家族に伝えるため12年ぶりに帰郷する。 母は興奮を抑えきれず、手の込んだ料理で息子を迎える準備に余念がない。 妹は、別れた時はまだ幼くルイをよく覚えていない。ルイのことが載った記事を部屋中に貼り出したりして想…
真剣が交叉する距離感『こころに剣士を』

真剣が交叉する距離感『こころに剣士を』

(c) 2015 MAKING MOVIES/KICK FILM GmbH/ALLFILM 高校での部活はフェンシングをやろうと思っていた。 しかし新しいことに挑戦する勇気がなくて、結局中学から続けていた卓球部に入った。 何の偶然か練習場のすぐお隣がフェンシング部だったので、卓球の練習にあまり情熱を注げなかったこともあ…
つ・な・が・り・た・い『SYNCHRONIZER』

つ・な・が・り・た・い『SYNCHRONIZER』

(C)万田邦敏 一つの作品をみて様々なことを想起するのは普通であるが、こう次々と思いつくのも珍しい。興味津々で見入ってしまった。ウルトラQ、エクソシスト、キャプテン・ハーロック、ドクター・フー、ウルバリン、ふしぎなメルモ、バロムワン、山海塾などなど、「お色気」もあり、ツッコミどころは満載なのだ。この作品の「シンクロ」と…
ぐだぐだの恋愛『パリ、恋人たちの影』

ぐだぐだの恋愛『パリ、恋人たちの影』

(C)2014 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS – CLOSE UP FILMS – ARTE FRANCE CINEMA パリ。 道端でバゲットをくちゃくちゃ食べている貧乏ったらしい男のクローズアップから映画が始まる。男はドキュメンタリー映画作家の夫ピエール…
痛すぎる女の行動に共感できますか?『緑の光線』

痛すぎる女の行動に共感できますか?『緑の光線』

「フランス女は気が強い」フランスをよく知る人がそう言っていた。そしてその人はこうも言った、「いい大人になっても内気で人見知りな態度はフランスでは恥ずべきことだ。しかし、この『緑の光線』の主人公はめちゃめちゃ内気でうじうじした女である。」その言葉を聞いて、これは私こそ観なければならない映画だと思った。というのも、物心がつ…
なりたい自分で在り続ける代償、もしくは孤独。『ホームレス ニューヨークと寝た男』

なりたい自分で在り続ける代償、もしくは孤独。『ホームレス ニューヨークと寝た男』

(C)2014 Schatzi Productions/Filmhaus Films. All rights reserved 52歳のマーク・レイは、イケメンでダンディーなファッションフォトグラファー。 世界中のトップモデルの写真を撮り続け、スタイリッシュな洋服に身を包み、軽快なトークと気さくな人柄から街にもファッシ…
野生への目覚め。反野生との相克『ワイルド わたしの中の獣』

野生への目覚め。反野生との相克『ワイルド わたしの中の獣』

(C)2014 Heimatfilm GmbH + Co KG ITアパレル会社で働くアニアは美人だけど地味で冴えないOL。冴えないを通り越して機械的に生きてる感じ。 上司ボリスの、人を呼びつけるときには物を投げるという、見ているだけでムカツク高慢で横柄な態度にも淡々と従っている。 ところがある朝、アニアは森で一匹のオ…
「Kana」が選ぶ2016年ベスト10

「Kana」が選ぶ2016年ベスト10

(C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会 2016年、そもそもランキングを付けるほど映画を観ていないかもしれない。このままじゃ偏ったランキングになっちゃうんじゃないかと不安でしたが、他の皆さんが色々な作品を選んでいて面白かったので、私も自由に選んじゃいました。 第10位 『ヒッチコック/トリュフォー』…
「とら猫 aka BadCats」が選ぶ2016年ベスト10

「とら猫 aka BadCats」が選ぶ2016年ベスト10

2016年にもっとも感動したのは飛鳥の新曲…ではなく、ここは映画の話をする場でしたね。2016年にも数々の素晴らしい作品との出会いがあり、そして年々ひどくなる記憶力の低下によって流れるように忘れていきましたが、今の我々にはツイッターという強力な武器があります。そこへの投稿を遡って見直しながら、脳裏に鮮やかによみがえった…
雨と夜の物語『雨にゆれる女』

雨と夜の物語『雨にゆれる女』

(C)「雨にゆれる女」members これは、夜の映画である。 赤、橙、緑の光が揺らめき、影が一層濃くなったように思える。全てを隠してくれるようでも、否応なく朝は来る。 偽名を使って隠れるように生きている男の話、というストーリーに反して、主人公はいたって普通の感覚を持った人である。 誰かが困っていれば手を差し伸べてしま…
「昭和モダ子」が選ぶ2016年ベスト10

「昭和モダ子」が選ぶ2016年ベスト10

本年もよろしくお願いします。 私も2016年のベスト10を選んでみたいと思います! 実はわたくし、地方に住んでおりまして。2016年に映画館で見たけど (うちの地方では初公開だけど) 必ずしも2016年公開のものとは限らない・・・ということがあります。 なので、いや、これちがうよ、と思われるものもあるかもですが、 私的…
「poco」が選ぶ2016年ベスト10

「poco」が選ぶ2016年ベスト10

Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC 本年もよろしくお願いいたします。 昨年のベスト10です。255本から選びました。いつもの年より邦画と音楽映画が目立ってます。 第10位 ハート・ビート 監督:マイケル・ダミアン 音楽とダンスの組み合わせが斬新な感じ、鮮烈…
「館長」が選ぶ2016年ベスト10

「館長」が選ぶ2016年ベスト10

選考基準 早いもので、2016年も間もなく終わりを迎えようとしています。 1年あっという間でしたね。 そんな2016年を、年末年始恒例のベスト10企画でもって振り返っていきたいと思います。 みなさんのベスト10はいかがでしたか? 作品選考の基準としては上半期ベスト5と同様、 ①映画館で鑑賞した作品であること ②2016…
いろいろ嫌だがそれが人間というものかも『エル・クラン』

いろいろ嫌だがそれが人間というものかも『エル・クラン』

(C)2014 Capital Intelectual S.A. – MATANZA CINE – EL DESEO 1982年のフォークランド紛争(マルビーナス戦争)を機に軍政権が倒れ民主化へ傾くアルゼンチン。この激動の中で秘密警察の職を失ったプッチオ家の家長アルキメデスは「誘拐ビジネス」に手…
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