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この映画は人生そのもの『泣き虫しょったんの奇跡』

この映画は人生そのもの『泣き虫しょったんの奇跡』

(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)2018 瀬川晶司/講談社 冒頭の、将棋盤に駒を並べるカットから立ち上がる濃厚な何か。 本作がただならぬ映画であることが直観され、観ているわたしは思わず居住まいを正す。が、本作の主人公「しょったん」の子供時代を追う第1幕は肩透かしをくらうかのように実にすがすがし…
力あると思います『タリーと私の秘密の時間』

力あると思います『タリーと私の秘密の時間』

(C)2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED. 『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』の監督の作品です。3人の子育てで鬱気味になった女性が兄のすすめで家に頼んだ、「ナイトシッター」、夜に子供の面倒を見てくれるベビーシッター、との出会いから生活が変化していく話…
女性器の探求『スティルライフオブメモリーズ』

女性器の探求『スティルライフオブメモリーズ』

(c)Plasir/Film Bandit 冒頭、花のクローズアップ写真が次々に映し出される。 とある女から写真家が撮影の依頼を受ける。「何も訊かないこと」「ネガをもらうこと」を条件に。 写真家は、女の車で山梨県内の山荘に連れて行かれる。 女は言う。「ここを撮ってください」。下着を脱いだ彼女は自らの股間を指さしている。…
「とら猫 aka BadCats」の選ぶ、2018年上半期ベスト5

「とら猫 aka BadCats」の選ぶ、2018年上半期ベスト5

近所にシネコンが4軒あるものの、どこも大作偏重型の似たり寄ったりの番編で代わり映えがせず、かといって自分の観たい映画を観るとなると魔窟・東京まで足を延ばさなければならず、それもまた億劫だなあともさもさしているうちに時は流れ、ちっとも鑑賞本数が増えていかないとら猫です。 そういうわけでそもそも劇場で観た映画数が少ないので…
「poco」の選ぶ2018年上半期BEST10

「poco」の選ぶ2018年上半期BEST10

Copyright (C) 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved. もう8月ですが、今年前半(6月まで)劇場でみた作品のベスト10です。やっとこさです。 洋画107本、邦画30本の計137本から選びました。邦画はベスト5と次点、洋画はBEST10と次点作…
「Kana」が選ぶ、2018年上半期ベスト5

「Kana」が選ぶ、2018年上半期ベスト5

気がついたらもう7月も終わり…、あっという間で驚きます。映画もあまり観に行けないまま半年経過…。ということで、あまりストックがない中でのベスト5です。そんなこんなで選んだのは、ユニークで記憶に残りやすい作品ばかり。 2018年上半期 鑑賞作品ベスト5 第5位 『サトウくん』 監督:佐々木 想 地域発信型映画『サトウくん…
名前『レディ・バード』

名前『レディ・バード』

(c)Merie Wallace, courtesy of A24 「レディ・バード」こと17歳のクリスティンの夢は、生まれ故郷の田舎町を出てNYに行くこと。NYで具体的に何をしたいのか、自分がどうなりたいのか決めているわけではない。ただただ、「文化のある」大都会に行けば「何者かになれる」と、根拠なく信じている。 クリ…
「館長」の選ぶ、2018年上半期ベスト10

「館長」の選ぶ、2018年上半期ベスト10

(c)Merie Wallace, courtesy of A24 選考基準 2018年も7月に入り、半分が過ぎ去りました。 ここで恒例の、上半期を振り返ったベスト企画をお届けします。 何本選出するか、新作か旧作か、劇場で観たかそうでないか等の選出基準はすべて各レビュアーにお任せ。 そういうわけで巷の上半期ベスト10的…
わかりあえぬ男と女、それでも奇跡的に美しい女の佇まい。『それから』

わかりあえぬ男と女、それでも奇跡的に美しい女の佇まい。『それから』

(C)2017 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved. 著名な評論家であり小さな出版社で社長を務める男が、妻から浮気を問い詰められるというオープニング。社長は1人しかいない女性社員と確かに不倫関係にあった。が、その関係は終わったはずだった。逃げるように自身が経営する出版社へ出勤す…
おめでとう!『万引き家族』

おめでとう!『万引き家族』

(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.  かつてドラマ「北の国から 2002遺言」(脚本:倉本聰)で黒板五郎(演:田中邦衛)が廃材や不要とされたゴミとされた物を集めて「拾ってきた家」を作りましたが、この家族はまさに「拾ってきた家族」。利用価値がないと見離された資材の様に、ないがしろにされ社会の見えない…
疑似家族をめぐって『万引き家族』

疑似家族をめぐって『万引き家族』

(C)2018『万引き家族』製作委員会 父と息子(でないことは後々明らかになるのだが)がスーパーで買い物をしている。何の変哲もない日常を切り取ったような場面が実は万引きをしているところだと知らされ、この物語は始まる。 邦洋を問わず、疑似家族を描いた映画が目白押しだ。本作を観た同じ日に『デッドプール2』を観たが、これも疑…
あゝ、無常。『ラブレス』

あゝ、無常。『ラブレス』

(c)2017 NON-STOP PRODUCTIONS – WHY NOT PRODUCTIONS 冠雪した無人の森。曲がりくねった川。静かで動くものが何もない風景の中で唯一水鳥がスーっと川を横切っていく。 冒頭の風景描写で、一気に映画の世界に持っていかれた。そしてこのどんよりと曇って寒そうな風景に、根拠…
あゝ、無常。『ナイルの娘』

あゝ、無常。『ナイルの娘』

主人公の少女はケンタッキーフライドチキンでバイトをしている。店内では中森明菜の「DESIRE」が流れ、少年たちは肩パッドがっつりのダブルのスーツを身にまとい、通信手段はゴツイ携帯電話やポケベル。80’sの雰囲気満載で、同じ頃の日本のバブルな空気が、本作の舞台である台湾にも色濃く充満している。 そんな80’sな空気感と、…
フラフラ歩きまわる様を楽しみましょう『さよなら、僕のマンハッタン』

フラフラ歩きまわる様を楽しみましょう『さよなら、僕のマンハッタン』

マーク・ウェブの出世作『(500)日のサマー』は、本作鑑賞後に観た。どちらも大好きな作品で、特に主人公の、朧気ながらやりたいことは見えているのにそこに一直線に進まない感じの描き方が好きだ。そういう、あっちにフラフラこっちにフラフラな人間に付き合う楽しさが、わたしにとってのマーク・ウェブ作品の醍醐味だ。 マンハッタンのダ…
た~まキュン!『素敵なダイナマイトスキャンダル』

た~まキュン!『素敵なダイナマイトスキャンダル』

(C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会 末井昭が発行したエロ雑誌は、そのエロからはみ出たありようが当時のサブカルの隆盛を物語る器としてよく引き合いに出される。そういう記事をちょいちょい目にしていたわたしは、末井昭という伝説的エロ雑誌編集長がいることを知ってはいた。が、鮮明に記憶しているのは、パチンコ…
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