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Synchronicity(シンクロニシティ) 『ギフテッド』

Synchronicity(シンクロニシティ) 『ギフテッド』

(C)2017 Twentieth Century Fox 最近はテレビ朝日で「シルバータイム」と銘うち、昼の12時半から正味1話15分の帯ドラマを放映しています。1作目は2017年4月~9月の『やすらぎの郷』(脚本:倉本聰)でした。そして第2弾が『トットちゃん!』(脚本:大石静)(2017年10月~12月)です。あの…
異界の隙間を満たすピアノの音色と風『タレンタイム~優しい歌』

異界の隙間を満たすピアノの音色と風『タレンタイム~優しい歌』

(C)Primeworks Studios Sdn Bhd まるまる1ヵ月以上レビューを書いておらず、先月11月はついに1本も上げることができなかった。上映会の準備で忙しかったというのはただの言い訳にすぎないが、いよいよ今週末、『タレンタイム~優しい歌』の上映会を開催する。 人種の坩堝であるマレーシアを舞台に描かれる本…
一億、悪人。『アウトレイジ 最終章』

一億、悪人。『アウトレイジ 最終章』

(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会 ネットで拾った情報なんで実態はよく知らないが、フィレンツェでの修業を経て現在は靴職人として独立した花田優一氏の商品の予約は1年半待ちの人気らしい。が、本人のTV露出の激増を受けて「たった2年半の修行で職人面し過ぎ」のような批判が噴出。日本における職人の下積みの長さが重要…
偶然のもたらす幸福『ミリキタニの猫』『ミリキタニの記憶』

偶然のもたらす幸福『ミリキタニの猫』『ミリキタニの記憶』

(C)2006 lucid dreaming. Inc. All Rights Reserve. ニューヨークの路上で絵を描き続ける80歳(撮影当時)の日系人画家、ジミー・ミリキタニはカリフォルニアに生まれる。その後母の故郷広島で育つが18歳でアメリカに舞い戻る。第二次大戦中に日系人強制収容所に送られた彼はアメリカ国家…
見つめるということ『わたしたち』

見つめるということ『わたしたち』

(C)2015 CJ E&M CORPORATION and ATO Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED ソンは内気で大人しい女の子。両親は共働きだが経済的には楽ではないようだ。弟の面倒も見てあげなければいけない。 しかし彼女にとって何よりも辛いこと、それは友だちがいないこと。というか…
ファイト!!『スルターン』

ファイト!!『スルターン』

https://www.amazon.com/Sultan-Salman-Anushka-Official-Special/dp/B01JIV76JO  スポーツ観戦における楽しみというのは、例えば、ひいきのチームや選手の活躍をみることでしょう。では感動まで至るのは何か、我々は知らず知らずのうちに選手やチームの立場に自…
クズ男どもを容赦なく蹴散らしてくれ…『エル ELLE』

クズ男どもを容赦なく蹴散らしてくれ…『エル ELLE』

どうして彼女のまわりにいるのはクズ男ばかりなのか。 性欲を満たすことしか考えていない不倫男、レイプ魔、金目当てのヒモ男…。クズとまではいかないが、定職につかずフワフワと生きる息子や売れない小説家の元夫などちょっと頼りない男たちに囲まれている。 どんな男性でも少なからずどうしようもない一面を持っていて、この映画ではそんな…
詩について『パターソン』

詩について『パターソン』

すPhoto by MARY CYBULSKI(C)2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved. 2017年5月、アヤックスを下してEUリーグを制覇したマンチェスター・ユナイテッドの監督ジョゼ・モウリーニョの放った言葉。 “私にとって、チームが素晴らしかったというのもあるが、その根底にある…
地獄でいいかも『散歩する侵略者』※ネタバレ

地獄でいいかも『散歩する侵略者』※ネタバレ

(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会 (ネタバレです。ご注意あれ) 本作の題名どおり、侵略者は散歩する。散歩しながら人類を侵略するのだという。たった三人で。ふざけた話である。 散歩して道行く人びとから「概念」とやらを奪って人間を理解することによって侵略は着々と進められているそうだ。が、彼らは「概念」集めに熱中する…
戦争映画のミニマリズム『ダンケルク』

戦争映画のミニマリズム『ダンケルク』

鑑賞後にまず思い浮かんだのは、これは戦争映画を限りなく娯楽的に描こうという、ノーラン流の実験なのかなということ。 それが証拠に血が出ない。不自然なくらいに。これは凄惨な流血・人体欠損表現によって戦争の残虐性を強調した『プライベート・ライアン』や『野火』(まあ、後者はゾンビ映画に近いが)とは対極のアプローチである。すなわ…
その顔は沈黙していない『沈黙 -サイレンス-』

その顔は沈黙していない『沈黙 -サイレンス-』

表題は『沈黙』だが、顔は雄弁だ。 例えばアダム・ドライヴァー。その黙っていても強烈に主張してくる顔は、今や文芸座で「顔圧ナイト」なる完徹イベントも開かれるほど認知されている顔圧演技法の第一人者、ニコラス・ケイジを凌ぐと言っていい。『スターウォーズ フォースの覚醒』の細かいストーリーは忘れても、森の中で脇腹を叩きながら蜜…
風。絵で動く純文学。『風立ちぬ』

風。絵で動く純文学。『風立ちぬ』

(c)2013 二馬力・GNDHDDTK 本作のネット評を漁っていたら、禁煙協会とかいう団体のクレーム記事が噴出していた。曰く「喫煙シーンが多すぎる」「結核患者の傍で煙草を吸わせるとはけしからん」。 力なく笑ってしまった。なんでもかんでも「今」「ここ」に引き寄せないと語れない人たち。 本作の鑑賞後、吉田喜重の『秋津温泉…
普通の自由を求めることは限りなく狂気に近い『歓びのトスカーナ』

普通の自由を求めることは限りなく狂気に近い『歓びのトスカーナ』

(C) 2016 Lotus Productions, Manny Films, Rai Cinema 『テルマ&ルイーズ』への影響が強いイタリアのロードムービー。もし『テルマ&ルイーズ』のふたりが「男性からの自由」を求めているのであれば、この『歓びのトスカーナ』での主人公ふたりは「人としての自由」を求めている。ほとん…
人に話したくなるイタリア映画祭2017『ジュリアの世界』『夜よ、こんにちは』

人に話したくなるイタリア映画祭2017『ジュリアの世界』『夜よ、こんにちは』

イタリア映画祭2017、気軽な気持ちで行ったにもかかわらず、感情を揺さぶられ涙腺ゆるゆるでした。選んだ作品が琴線に触れたのか、5月という季節が感情的にさせたのかわからないけれど。 『ジュリアの世界』 「エホバの証人」信者一家の長女ジュリアが信仰や家族との関わり、恋愛を通して人生に向き合っていく物語。 自由があるからこそ…
「kana」が選ぶ2017年上半期のベスト5

「kana」が選ぶ2017年上半期のベスト5

2017年ももう半年、上半期ベストを書かなきゃと考えているうちにもう8月半ば。 今さらですが、せっかく作品を選んだのでこちらに書かせていただきます。 第5位 『沈黙』 監督:マーティン・スコセッシ 遠藤周作の原作の「沈黙」をマーティン・スコセッシが映画化!ということで、公開が待ち遠しかった作品。場面ごとに丁寧に作られて…
ダンスの封印は解かれたけれど…『甘き人生』

ダンスの封印は解かれたけれど…『甘き人生』

(C)2016 ALL RIGHTS RESERVED IBC MOVIE SRL, KAVAC FILM SRL, AD VITAM 母と9歳の息子の幸福そうなダンスで幕を開ける本作。 しかし雪の降りしきる日に母は息子の前から姿を消す。 死因が息子に伝えられることはない。 死因は病気を苦にした投身自殺である。息子のマ…
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