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シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

「シャマランには何度も裏切られた」と恨みごとをつぶやく映画ファンは多い。 気持ちはよく分かる。シャマランにとって最大の不幸は『シックス・センス』でデビューし、図らずもハリウッドという高峰を制してしまったことだろう。 かくして“どんでん返し職人”の重い十字架を背負わされたシャマランは、新作を発表するごとに“シックス・セン...

トランシネマ第2回上映会記念『シンプル・シモン』合評

トランシネマ第2回上映会記念『シンプル・シモン』合評

トランシネマが仙台で開催する、第2回目の上映会の日が近づいてきました! 今回は、上映会の開催と「トランシネマWEB」の開設をダブルで記念して、上映会で上映する「シンプル・シモン」をレビュアー全員で合評しました。 レビュアーによるさまざまな視点によって「シンプル・シモン」の魅力があらゆる角度から語られています。 どうぞ楽...

死から照射される生の喜び。『岸辺の旅』

死から照射される生の喜び。『岸辺の旅』

©2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINÉMAS 私は、50歳を前にして未だに「死」が怖い。 誰しも、子供の頃に初めて「死の概念」を知って恐怖におののいた経験があると思う。しかしいずれその恐怖と折り合いをつけていくか、もしくは単に忘れていく。それが普通の大人だ。そういう意味で私は大人になりきれていな...

壮絶な顔芸合戦に震える『ババドック~暗闇の魔物~』

壮絶な顔芸合戦に震える『ババドック~暗闇の魔物~』

これはちょっとした掘り出し物だ。 『ババドック』が成功している最大の要因はキャスティング。子育てに疲弊し、徐々に精神を病んでいくシングルマザー、アメリア役のエシー・デイヴィスと、多動症気味な息子のサミュエルを演じたノア・ワイズマンの壮絶な“顔芸”の応酬がなければ、ここまで恐ろしく、厭な後味の残る作品には昇華しえなかった...

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

『夕暮れにベルが鳴る』なんていう同じ都市伝説をモチーフにしたサスペンス映画もあったが、こちらでベルが鳴るのは暗闇。まあ、ホラー映画では結構色んな時間帯にベルが鳴るので、黒電話を据えつけてあるご家庭はなんどきも油断できない。 今回暗闇でリンリン鳴る電話を取るのは、かの名作『ロミオとジュリエット』で世の男性たちを骨抜きにし...

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