チャンスの先にあるもの『ラ・ラ・ランド』
(c) Summit Entertainment、ギャガ、ポニーキャニオン ミュージカルとは馬が合わない。ヒヒーン。 なぜかと言うと、自分の中の“躁”との対峙を強いられるジャンルだからだ。 子供の頃からヒーロー作品にはいまいちのめり込めなかった。なぜなら彼らは大切な場面で必ずと言っていいほど一時の感情に押し流され、窮地...
(c) Summit Entertainment、ギャガ、ポニーキャニオン ミュージカルとは馬が合わない。ヒヒーン。 なぜかと言うと、自分の中の“躁”との対峙を強いられるジャンルだからだ。 子供の頃からヒーロー作品にはいまいちのめり込めなかった。なぜなら彼らは大切な場面で必ずと言っていいほど一時の感情に押し流され、窮地...
画像出典元:https://en.wikipedia.org/wiki/Yeh_Jawaani_Hai_Deewani その日、私はインド映画に恋をしました。 2015年10月2日、キネカ大森にて『若さは向こう見ず』のマサラ上映に参加。終始心が弾みっぱなしの、あっという間の2時間半でございました。 マサラ上映に関しまし...
記憶と結びついている「味」がある。例えば、コーラ味のグミ。小学4年生のとき、飼ったばかりの小鳥を友達に見せようとして庭先に持ち出し、餌をやろうとしたところ逃がしてしまった。泣く私。戸惑う友達。母が慰めにコーラ味のグミをくれた。甘さよりも胸にツンとくるしょっぱい味がした。今でも、スーパーで駄菓子コーナーを通るたびに思い出...
かつてインド中に存在した移動映画館。 時は過ぎ、経済発展と技術革新によって没落産業となり、現在はただマハーラーシュトラ州に48館あるに過ぎない。しかし、そこで生きる人々の生き様を描く『移動映画館』は、関わる人々のギラギラとした生き様を活写する。 短髪でガタイのいい男勝りのチャンディ姉さんと弟のバビヤは、巡礼祭に設置され...
(C)Shayne Laverdiere, Sons of Manual 売れっ子作家のルイは、死期が近いことを家族に伝えるため12年ぶりに帰郷する。 母は興奮を抑えきれず、手の込んだ料理で息子を迎える準備に余念がない。 妹は、別れた時はまだ幼くルイをよく覚えていない。ルイのことが載った記事を部屋中に貼り出したりして想...
(c) 2015 MAKING MOVIES/KICK FILM GmbH/ALLFILM 高校での部活はフェンシングをやろうと思っていた。 しかし新しいことに挑戦する勇気がなくて、結局中学から続けていた卓球部に入った。 何の偶然か練習場のすぐお隣がフェンシング部だったので、卓球の練習にあまり情熱を注げなかったこともあ...
(C)万田邦敏 一つの作品をみて様々なことを想起するのは普通であるが、こう次々と思いつくのも珍しい。興味津々で見入ってしまった。ウルトラQ、エクソシスト、キャプテン・ハーロック、ドクター・フー、ウルバリン、ふしぎなメルモ、バロムワン、山海塾などなど、「お色気」もあり、ツッコミどころは満載なのだ。この作品の「シンクロ」と...
(C)2014 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS – CLOSE UP FILMS – ARTE FRANCE CINEMA パリ。 道端でバゲットをくちゃくちゃ食べている貧乏ったらしい男のクローズアップから映画が始まる。男はドキュメンタリー映画作家の夫ピエール...