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ヒューマン

見つめるということ『わたしたち』

見つめるということ『わたしたち』

(C)2015 CJ E&M CORPORATION and ATO Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED ソンは内気で大人しい女の子。両親は共働きだが経済的には楽ではないようだ。弟の面倒も見てあげなければいけない。 しかし彼女にとって何よりも辛いこと、それは友だちがいないこと。というか...

ファイト!!『スルターン』

ファイト!!『スルターン』

https://www.amazon.com/Sultan-Salman-Anushka-Official-Special/dp/B01JIV76JO  スポーツ観戦における楽しみというのは、例えば、ひいきのチームや選手の活躍をみることでしょう。では感動まで至るのは何か、我々は知らず知らずのうちに選手やチームの立場に自...

詩について『パターソン』

詩について『パターソン』

すPhoto by MARY CYBULSKI(C)2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved. 2017年5月、アヤックスを下してEUリーグを制覇したマンチェスター・ユナイテッドの監督ジョゼ・モウリーニョの放った言葉。 “私にとって、チームが素晴らしかったというのもあるが、その根底にある...

普通の自由を求めることは限りなく狂気に近い『歓びのトスカーナ』

普通の自由を求めることは限りなく狂気に近い『歓びのトスカーナ』

(C) 2016 Lotus Productions, Manny Films, Rai Cinema 『テルマ&ルイーズ』への影響が強いイタリアのロードムービー。もし『テルマ&ルイーズ』のふたりが「男性からの自由」を求めているのであれば、この『歓びのトスカーナ』での主人公ふたりは「人としての自由」を求めている。ほとん...

人に話したくなるイタリア映画祭2017『ジュリアの世界』『夜よ、こんにちは』

人に話したくなるイタリア映画祭2017『ジュリアの世界』『夜よ、こんにちは』

イタリア映画祭2017、気軽な気持ちで行ったにもかかわらず、感情を揺さぶられ涙腺ゆるゆるでした。選んだ作品が琴線に触れたのか、5月という季節が感情的にさせたのかわからないけれど。 『ジュリアの世界』 「エホバの証人」信者一家の長女ジュリアが信仰や家族との関わり、恋愛を通して人生に向き合っていく物語。 自由があるからこそ...

ダンスの封印は解かれたけれど…『甘き人生』

ダンスの封印は解かれたけれど…『甘き人生』

(C)2016 ALL RIGHTS RESERVED IBC MOVIE SRL, KAVAC FILM SRL, AD VITAM 母と9歳の息子の幸福そうなダンスで幕を開ける本作。 しかし雪の降りしきる日に母は息子の前から姿を消す。 死因が息子に伝えられることはない。 死因は病気を苦にした投身自殺である。息子のマ...

むちゃくちゃな世界『メビウス』

むちゃくちゃな世界『メビウス』

(C)2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved. 母が父の浮気に対する嫉妬に狂って息子のペニスをちょん切ってしまいました、というお話。 ペニスが切られるという感覚に直接に訴えてくる激痛感が強烈だ。 が、それ以上に、自分のコアな部分が永遠に葬り去られてしまったのような精神的なダメ...

人はいつか大人になるのだ『光陰的故事』

人はいつか大人になるのだ『光陰的故事』

(C)CENTRAL PICTURES CORPORATION 台湾の1960~80年代を背景に、小学生→中学生→大学生→若い社会人夫婦と変遷してゆく4つの物語を描いたオムニバス。 第1話は、なぜか周囲の大人とも子供ともウマが合わず孤独感を醸し出している小学生の男の子の話で、胸がキュッと締めつけられるようなビターな一遍...

免罪符『ゴールド 金塊の行方』

免罪符『ゴールド 金塊の行方』

Photo by Lewis Jacobs ドラマや映画には「BASED ON TRUE STORY」いうのがある。いわゆる実録モノに相当する。自伝ものに多く『 ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)、『マイ・レフトフット』(1989)はフィクションの部分がないわけではないが少な目だ。一方これより少しゆるいのに 「IN...

最悪の選択が最良の選択になるということ『光をくれた人』

最悪の選択が最良の選択になるということ『光をくれた人』

(C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC 子供の授からない夫婦がたまたま流れ着いてきた赤ちゃんを自分の子として育てるという「過ち」を犯すことから、胸の引き裂かれるような悲劇に発展していく本作。 そのまま黙って秘密を墓場まで持っていくという選択肢もあったかと思う。僕もそれでいいん...

街が泣いてた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

街が泣いてた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

(C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved. 男は酒場で『酒と泪と男と女』のように振舞っていても、切ないくらいに真面目で不器用、身内と思う人には何を言われてもキレないのに、赤の他人には些細なことでキレる。心を苛んでいるのは罪の意識だが意外にも自覚はない。根無し...

拒絶と選択『害虫』

拒絶と選択『害虫』

公開から15年経った作品だが、あるキッカケで観直すことになり、鑑賞後のやり切れない気持ちに収まりがつけられずに困惑した。15年前はどう対処したのだろう?まったく憶えていない。 主人公サチ子は、小学6年生で担任の教師との恋愛を経験する。 やがて教師は秋田の原発で働くことになり、父は自殺し母は自殺未遂… 「悪い虫」がぶんぶ...

惑う人、生ける都市。『台北ストーリー』

惑う人、生ける都市。『台北ストーリー』

(C)3H productions ltd. All Rights Reserved 主人公アリョン(演ずるはなんと、ホウ・シャオシェン!)は過去に捉われている。少年野球のエースだった栄光を引き摺っている。 ことあるごとに少年野球チームの練習や試合を見に足を運んだり、米国滞在中に録りためた大リーグの試合を繰り返し鑑賞し...

壊れない壁『マイ・ビューティフル・ガーデン』

壊れない壁『マイ・ビューティフル・ガーデン』

(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016 本作の主人公ベラは、自分固有の秩序を守って暮らしている。 自ら作り上げた秩序に暮らす人というと、『シンプル・シモン』の主人公シモンが思い出される。 彼がアスペルガー症候群というのがあるにせよその秩序は多分に原理主義的であり、まるで要塞のよう...

世界遺産発見『わたしは、ダニエル・ブレイク』

世界遺産発見『わたしは、ダニエル・ブレイク』

海外渡航経験は僅かだが、30代前半に1週間ほどフランクフルトへ行った。当時の職場は労働組合で上部団体主催の海外交流研修だった。相手の労組に※人生で100回目のストライキの指揮を控えている男性がおり、我々日本人の間では、真面目な頑固おやじ風の彼を「ストおじさん」と呼んでいた。確か観光タイムのランチ時、私の隣りが通訳だった...

聡明な振舞いとは?『未来よ、こんにちは』

聡明な振舞いとは?『未来よ、こんにちは』

(C)2016 CG Cinema・Arte France Cinema・DetailFilm・Rhone-Alpes Cinema 予告編や本作の紹介記事などに、「凛とした女性の強さ」「前向き」といったキーワードが多く見受けられるのだが、強く違和感を感じる。本作に接して僕はそのようなワードは一切思い浮かばなかった。 ...

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