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アニメーション

風。絵で動く純文学。『風立ちぬ』

風。絵で動く純文学。『風立ちぬ』

(c)2013 二馬力・GNDHDDTK 本作のネット評を漁っていたら、禁煙協会とかいう団体のクレーム記事が噴出していた。曰く「喫煙シーンが多すぎる」「結核患者の傍で煙草を吸わせるとはけしからん」。 力なく笑ってしまった。なんでもかんでも「今」「ここ」に引き寄せないと語れない人たち。 本作の鑑賞後、吉田喜重の『秋津温泉...

何もない場所から響く声『この世界の片隅に』

何もない場所から響く声『この世界の片隅に』

(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 「のん」。 シンプルすぎる名前だ。ほとんど人を食ったような次元で。しかし、能年玲奈という才能が今陥っている不遇を踏まえて見直すと、その印象はがらりと変わってくる。 その字面から漂ってくるのはゆるやかな「拒絶」。自分はどの領域にも属さず、決して怒鳴らず、批判せず...

胸キュンがなくても感動できる『君の名は。』

胸キュンがなくても感動できる『君の名は。』

(C)2016「君の名は。」製作委員会 ついに『君の名は。』を観た。10月にしてやっとだけど。既に観た人によると、『君の名は。』を上映する劇場は学生や20代の若いカップルで溢れているとのこと。色々な意味で”切なく”なるぞと脅しの文句まで投げかけられ、単身でぽっと映画館に乗り込むには勇気が出ず、ずっと躊躇していた。しかし...

江戸に生きる『百日紅~Miss HOKUSAI~』

江戸に生きる『百日紅~Miss HOKUSAI~』

原作者杉浦日向子女史との出会いは、NHKの時代劇コメディ”お江戸でござる”だった。 学生時代、祖母のリクエストにより、週に一度の夕食時は、必ずこの番組。 面白かったのは、ドタバタ時代劇の後、文化人による時代考証があるところで、杉浦日向子女史はコメンテーターとして出演していた。 小学校の先生のよう...

誰かのためにあり続ける『トイ・ストーリー3』

誰かのためにあり続ける『トイ・ストーリー3』

人から「好きな映画は?」と聞かれたとき、私は『自転車泥棒』と答えるようにしている。とはいえ、それも時と場合、相手による。なまじ白黒の旧作映画を挙げてしまうと、「何こいつ。映画通ぶりやがって」と思われてしまう。白けさせてしまう恐れがある。だから相手によって、「『トイ・ストーリー3』が大好きです!」と言うようなときもある。...

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