吹っ切れたシャマランが握る剛球寿司『ヴィジット』
こないだの『サイン』のレビューで、本作はシャマランの原点回帰であると嘯いてみたが、いやしくもシャマラニストを自称する者としてこれは浅薄な考察であった。ちょっと頭が沸いてた。魂抜けちゃってた、軽く。 んだってばシャマランに原点回帰などありえない。なぜならこの男はシャリとネタの組み合わせから生まれる小宇宙、映画という名の寿...
こないだの『サイン』のレビューで、本作はシャマランの原点回帰であると嘯いてみたが、いやしくもシャマラニストを自称する者としてこれは浅薄な考察であった。ちょっと頭が沸いてた。魂抜けちゃってた、軽く。 んだってばシャマランに原点回帰などありえない。なぜならこの男はシャリとネタの組み合わせから生まれる小宇宙、映画という名の寿...
果たして実写版映画「めぞん一刻」をどれほどの人が意識化しているだろうか? かくいう僕もこの作品の映像の一端を偶然見かけて「おお!」と思い、DISCASで取り寄せて鑑賞した次第。 「めぞん一刻」は、まさに「映画そのもの」だ。 映画のかぐわしい香りがいっぱいに詰まっていて、観ているだけで(むろん映画は観るものだが)幸せにな...
孤独- 世の人々が恐れる最たるもののひとつであろう。 現在のSNS隆盛のご時世下において、人々はあらゆる方向につながっているように見えて実は全然つながっていない。わざわざここで僕が指摘するまでもなく、多くの人が実感していることだと思う。 一方、映画を評するさいに“この映画は現代人の孤独をえぐり出している~”などという、...
(c)UNITED PEOPLE ドキュメンタリー映画『それでも僕は帰る~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~』。2011年から始まったシリアにおける民主化運動の闘争を、若きリーダー・バセットの傍らで約2年間に渡って撮影し続けたという今作。 映像の中で目視できた死体の数は30体以上。口や鼻から血をたらして横たわってい...