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さようなら、ハリー・ディーン・スタントン。『ラッキー』

さようなら、ハリー・ディーン・スタントン。『ラッキー』

(c)2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved 鏡の前に立ち、歯を磨くラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)の乳首が垂れ下がった骨と皮だけのボディのクローズアップという、ある意味衝撃的なオープニングで本作は始まる。これからいったい何を観させられるのだろうとドキドキするが、ラッ…
暴力に抗う少女の決意『花咲くころ』

暴力に抗う少女の決意『花咲くころ』

(c)Indiz Film UG, Polare Film LLC, Arizona Productions 2013 1992年の春、ジョージア(旧グルジア)。 当時、ジョージアはソ連から独立を果たしたものの内戦状態で、市民は耐乏生活を強いられていた。パンは配給の長い列に並ばないと得ることはできず、電気とガスの供給は…
「上がり」は見えないが、それがどうした。『苦い銭』

「上がり」は見えないが、それがどうした。『苦い銭』

(c)2016 Gladys Glover-House on Fire-Chinese Shadows-WIL Productions 『苦い銭』は、子供服の中国最大の産地として知られる浙江省湖州市の縫製工場を主な舞台に描かれるドキュメンタリーである。 15歳の少女小敏(シャオミン)が、雲南省(中国で最も貧しい地域のひ…
プロフェッショナルからもたらされる希望『否定と肯定』

プロフェッショナルからもたらされる希望『否定と肯定』

(C) DENIAL FILM, LLC AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2016 法廷モノの面白さはどこにあるんだろうと考えていた。舞台となる空間が法廷とそれ以外の2つがくっきりと分かれている。そのため登場人物たちの性格を多方面から見ることができるので、人物造形の密度が高く、…
『皆殺しの天使』クリティカル・ライティングバーション

『皆殺しの天使』クリティカル・ライティングバーション

(c)1991 Video Mercury Film 本作は、先日まで参加していたイメージフォーラム主催のクリティカル・ライティング講座の課題作でもありました。 本作のレビューは既に上げていますが、講座用に書いた下記の原稿もアップします。 単なる自分の読み比べ用ですが、お暇でしたら両方読んでいただけたら嬉しいです。 □…
五体投地を育む日常『ラサへの歩き方 ~祈りの2400km』

五体投地を育む日常『ラサへの歩き方 ~祈りの2400km』

チベット自治区、マルカム県プラ村での村人たちの暮らしぶりが繊細に映しとられる。 薪を燃やす炎のやわらかな光。ヤクの改良種「ゾ」を解体する道具を洗う時に沸き立つ湯気。大麦を炒って粉末状にした「ツァンパ」を器用に手でこねながら和やかに団欒する人々。道端にみっしりと積まれた薪の山… 東京で目にしている日常とまったくかけ離れた…
「Kana」が選ぶ、2017年映画ベスト10

「Kana」が選ぶ、2017年映画ベスト10

遅くなりましたが、半期ごとの恒例になってきたベスト企画。こうやって定期的に観た映画を振り返ってあれやこれや考えるのも楽しいものです。 それでは、さっそく「Kana」の2017年ベスト10をご紹介します。今回は劇場で鑑賞した作品5つと映画祭で鑑賞した作品5つといった形で選んでみました。 劇場で鑑賞した作品ベスト5 第5位…
理解不要。予期せぬものを迎える幸せ。『皆殺しの天使』

理解不要。予期せぬものを迎える幸せ。『皆殺しの天使』

(c)1991 Video Mercury Film 晩餐会で一晩を明かした後、屋敷から出られなくなってしまう人々。 すべての登場人物から、「出る」という概念がすっぽりと抜け落ちてしまっている(屋敷の外にいる警官たちも、彼らを助けに屋敷に「入る」ことができない)。なぜかはわからない。しかし現実に人々は出れない(入れない…
kiki が選ぶ 2017 年ベスト 10

kiki が選ぶ 2017 年ベスト 10

なんだか今更になってしまったけれど、2017年のベストを選びました。 上半期は頑張って観た映画について書いたけれど、下半期はかなり滞ってしまった。その代わり映画祭へは足繁く通っていたわけだが。 劇場で鑑賞したのは139本、家で鑑賞したのも含めた総数だと156本。 実は今まであまり劇場で鑑賞していなかったので、人生で最多…
映画との再会『100人の子供たちが列車を待っている』

映画との再会『100人の子供たちが列車を待っている』

教会を捉えたクレーン撮影と音楽に、トリュフォーの『アメリカの夜』の冒頭を思い起こしてワクワク。 教会の前の土埃が舞いそうな乾燥した道や、映画に目を輝かせる子供たちを目の当たりにして、『ミツバチのささやき』の記憶も甦ってきて鼻の奥がツンときちゃったり… しょっぱなから、心の中にしまってある映画の記憶を詰め込んだ箱をつつか…
「poco」が選ぶ、2017年ベスト10

「poco」が選ぶ、2017年ベスト10

©2016CTMG あけましておめでとうございます。本年よろしくお願い申し上げます。 pocoです。 さて、昨年劇場で見た作品(257本)の中から選んだベスト10です。 邦画に数本見逃した作品があった為か、結果ほとんど洋画になってしまいました。 次点作も鑑賞順に加えました。新宿ピカデリーもよく行ってましたが、何故かラン…
「とら猫 aka BadCats」が選ぶ2017年ベスト10

「とら猫 aka BadCats」が選ぶ2017年ベスト10

最近の楽しみは近所のシネコンのレイトショーで、ガラガラの客席をほぼほぼ独占しながら、ビールを飲みつつ映画を鑑賞すること。おかげですっかりビールを飲むために映画館へ行っているような、そこが居酒屋であるかのように錯覚してしまい、はて、どうしたものかと思案しているとら猫です。要するにまあ、ビール美味い。 それはさておき、嬉し…
「館長」が選ぶ、2017年ベスト10

「館長」が選ぶ、2017年ベスト10

トランシネマWEB恒例、というか世間一般的な年末年始の恒例企画ですが、2017年ベスト10を発表したいと思います。 トランシネマレビュアーの選ぶ10本をぜひお楽しみくださいませ。 選考基準 2017年1月1日〜12月31日の間に劇場(映画祭や自主上映も含む)で観た作品から10本選びます。選定基準は各レビュアーにお任せ。…
Synchronicity(シンクロニシティ) 『ギフテッド』

Synchronicity(シンクロニシティ) 『ギフテッド』

(C)2017 Twentieth Century Fox 最近はテレビ朝日で「シルバータイム」と銘うち、昼の12時半から正味1話15分の帯ドラマを放映しています。1作目は2017年4月~9月の『やすらぎの郷』(脚本:倉本聰)でした。そして第2弾が『トットちゃん!』(脚本:大石静)(2017年10月~12月)です。あの…
異界の隙間を満たすピアノの音色と風『タレンタイム~優しい歌』

異界の隙間を満たすピアノの音色と風『タレンタイム~優しい歌』

(C)Primeworks Studios Sdn Bhd まるまる1ヵ月以上レビューを書いておらず、先月11月はついに1本も上げることができなかった。上映会の準備で忙しかったというのはただの言い訳にすぎないが、いよいよ今週末、『タレンタイム~優しい歌』の上映会を開催する。 人種の坩堝であるマレーシアを舞台に描かれる本…
一億、悪人。『アウトレイジ 最終章』

一億、悪人。『アウトレイジ 最終章』

(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会 ネットで拾った情報なんで実態はよく知らないが、フィレンツェでの修業を経て現在は靴職人として独立した花田優一氏の商品の予約は1年半待ちの人気らしい。が、本人のTV露出の激増を受けて「たった2年半の修行で職人面し過ぎ」のような批判が噴出。日本における職人の下積みの長さが重要…
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