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特別企画

館長の選ぶ「2018年ベスト30」

館長の選ぶ「2018年ベスト30」

(c)1971 Maran Films & Kettledrum Productions Inc. All Rights Reserved.

2018年に観た映画は230本でした。
うちDVDや配信で観たものを除外した166本を選考対象としましたが、優柔不断につき10本に絞り切れず、また旧作でもいい作品がゴロゴロあって何か一言くらい触れたい。
というわけで、劇場で観た洋画69本、邦画36本、旧作61本それぞれからベスト10を(計30本を)発表することにしました。青字の作品名はわたしが書いた拙レビューとリンクを貼っていますので、よろしければご一読くださいませ。

というわけでまずは洋画ベスト10いってみよう!

第10位『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
(スティーヴン・スピルバーグ)
千両役者とキレ味衰えぬスピルバーグ演出。おもしろくないわけがない。

第9位『君の名前で僕を呼んで』
(ルカ・グァダニーノ)
愛の始まりの高揚に慄き、愛の終わりの切なさに沈む。

第8位『それから』
(ホン・サンス)
キム・ミニ4部作、どれも変でよかったけど、唯一モノクロでさらに妙な空気を醸す本作を代表選出。

第7位『ワンダーストラック』
(トッド・ヘインズ)
無音世界を彷徨う子供たちの世界の交叉とともに溢れ出す詩情を、何と形容したものか。

第6位『台北暮色』
(ホァン・シー)
停滞が醸し出す豊かさと優しさ。

第5位『さよなら、僕のマンハッタン』
(マーク・ウェブ)
マンハッタンを彷徨い、人生を彷徨う。フラフラ彷徨う様に付き合う「お散歩映画」の愉しみ。

第4位『アンダー・ザ・シルバーレイク』
(デヴィッド・ロバート・ミッチェル)
めくるめくへっぽこ探偵物語。

第3位『花咲くころ』
(ナナ・エクフティミシュヴィリ/ジモン・グロス)
頑なに暴力に抗う少女のありように胸を打たれる。

第2位『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』
(デヴィッド・ロウリー)
死者の時間を映画で表現するなんて!こんなの見たことない!!

第1位『レディ・バード』
(グレタ・ガーウィグ)
私はレディ・バード!→私はクリスティン!!

続きまして、邦画ベスト10

第10位『ちはやふる -結び-』
(小泉徳宏)
三部作、これにて決着。

第9位『霊的ボリシェビキ』
(高橋洋)
2018年に人知れず産卵された悪夢。

第8位『孤狼の血』
(白石和彌)
邦画で久々にエロ・グロ・暴力3点セット(良質)を堪能。

第7位『止められるか、俺たちを』
(白石和彌)
持たざる者の苦い人生を追体験。

第6位『素敵なダイナマイトスキャンダル』
(冨永昌敬)
不敵かつ繊細なマザコン男の一代年代記。

第5位『斬、』
(塚本晋也)
塚本晋也にしか撮れない世界がまたひとつ。

第4位『泣き虫しょったんの奇跡』
(豊田利晃)
この映画は人生そのもの。

第3位『万引き家族』
(是枝裕和)
疑似家族を丹念に描いた見事な筆さばき。

第2位『愛がなんだ』
(今泉力哉)
東京国際映画祭で鑑賞。ぜんぜん前に進めない人たちの一挙手一投足が愛おしい。

第1位『寝ても覚めても』
(濱口竜介)
何考えてるか全くわからない朝子に強烈に惹かれ、やがて覚醒する朝子に喝采を送る。

最後に、旧作ベスト10

第10位『フェイ・グリム 』
(ハル・ハートリー:2006年)
全編にわたる斜め構図の離れ業。

第9位『コロッサル・ユース』
(ペドロ・コスタ:2006年)
建築映画(©鈴木了二)の極北。

第8位『フルスタリョフ、車を!』
(アレクセイ・ゲルマン:1998年)
横溢する言語化不能のエネルギーを前に、なす術もなく爆睡!

第7位『牡牛座 レーニンの肖像』
(アレクサンドル・ソクーロフ:2001年)
凶弾に倒れ、死を待つばかりの偉人に焦点を当てるという、驚異の着眼点。

第6位『女と男のいる舗道』
(ジャン=リュック・ゴダール:1962年)
DVDで観た時はおもしろくなかった。大画面で観ても別におもしろくない(笑)でも強く惹かれる何か。

第5位『トラフィック』
(ジャック・タチ:1971年)
ずいぶん手間のかかる仕事してるな~と驚嘆。でも映画は軽みの境地を漂う。それが気持ちいい。

第4位『5時から7時までのクレオ』
(アニエス・ヴァルダ:1961年)
どこを切り取っても可愛いフィルム。

第3位『アデル、ブルーは熱い色』
(アブデラティフ・ケシシュ:2013年)
愛の歓喜が爆発する前半。愛の地獄をえぐり出す後半。

第2位『ラスト・ワルツ』
(マーティン・スコセッシ:1978年)
大画面・大音量で楽しむ一流音楽家たちの仕事。

第1位『早春』
(イエジー・スコリモフスキ:1970年)
伝説の映画をついに目撃した!2回観に行きました。

以上です。長ったらしいリストにお付き合いくださり、ありがとうございました。
2019年もいい映画がたくさん観られますように。レビューもっと頑張ります(質はともかく量を)。
上映会、なんとか4回はやりたいです。
みなさんにとっても、2019年が良い一年になりますように!

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館長
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。 時間が経つのは早いものです。 2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、今年2018年はいよいよ東京でも上映会を主催します。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。
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