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2023年劇場公開作ベスト17

2023年劇場公開作ベスト17

(c)2019 A24 DISTRIBUTION. LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 新作ベスト10としたかったのですが、どうしても絞り切れず、まもなく年を越しそうなので選定の時間切れということで12本挙げちゃいます。 (この作業をとっとと終わらせて早く酒を飲みたいというのもある) 2023年劇場公開…
2022年新作公開映画ベスト10

2022年新作公開映画ベスト10

(c)2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved といいつつ往生際悪く12本選んでしまいました。 旧作が2本混じっていますが、いずれも日本初公開なので新作みたいなもんでしょう。お許しを。 ではいってみよう! 第1位 『グリーン・ナイト』 (デウ゛ィッド・…
映画と共に生きる映画『春原さんのうた』

映画と共に生きる映画『春原さんのうた』

(C)Genuine Light Pictures 橋と川を捉えたファーストカット。次いでカフェの窓ごしの景色。風通しのいい画だなあと思って見ていたら以後ホントに風を感じ続けた。風が画面にちゃんと映っていた。 画に着目したのは最初の数カットだけである。以後、映画を観る、というスタンスでなく、自分も映画の中の人たちにも混…
2021年新作公開映画ベスト10

2021年新作公開映画ベスト10

(c)2021『いとみち』製作委員会 本年初頭に飼い猫が体調を崩し、2021年は猫の世話と心配に明け暮れた1年でした。 よって平日は退社即帰宅というスケジューリングとなり、映画を観るのは休日の日中(猫の体調が悪い時は除く)限定。家から3~40分以内で行ける池袋・新宿・渋谷・有楽町・東武練馬あたりにパっと行って映画を観た…
The whole world” has been”  watching!世界は見続けている!『シカゴ7裁判』

The whole world” has been” watching!世界は見続けている!『シカゴ7裁判』

(C)Netflix映画「シカゴ7裁判」2020年10月16日(金)より独占配信 昨年2020年は専門家と言われる人たちの予測や予想が注目されることが増えました。そして年が明けても引き続いているようです。新型感染症の件は多くの専門家がマスコミに登場、超文系人間の自分には理系や医系の専門家の説明を検証するのはムリと思って…
2020年、旧作ベスト

2020年、旧作ベスト

あけましておめでとうございます。 2020年は緊急事態宣言に伴い劇場が約2ヶ月間休業しました。再開後も新作の配給がなかなか追い着いて来なかった時期もあったため、図らずも旧作をけっこう観ることになりましたが、これが数々の幸福な映画との出会いをもたらしてくれました。というわけで、 2020年、映画館で観た旧作ベスト5本 『…
2020年新作公開映画ベスト10

2020年新作公開映画ベスト10

2020年は「劇場が閉まる」というおよそ考えもしなかった事態が現実化しました。その後ぶじ興行が再開されましたが、米国制作の大作をはじめ新作の供給が大幅に減ったため、例年より鑑賞本数はぐっと落ちましたが、それでもたくさんのお気に入りの映画と出会うことができました。 映画に順位をつけることは無意味ですが、あーでもないこーで…
フィクションとノンフィクションの狭間『37セカンズ』

フィクションとノンフィクションの狭間『37セカンズ』

(C)37Seconds filmpartners 2019年の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(監督:ポン・ジュノ)は第92回のアカデミー賞を席巻し、第72回カンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞から続く勢いで世の中の潮流の変化が表われています。ただ、今の日本映画がそこに続くとは単純に思えません。輝きはあっても単発…
映画としかいいようのない世界『ダゲール街の人々』

映画としかいいようのない世界『ダゲール街の人々』

(C)1994 AGNES VARDA ET ENDFANTS  2019年3月に他界したアニエス・ヴァルダによる1975年制作作品。  ヴァルダが1950年代より事務所兼住居を構えるパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。撮影当時、ジャック・ドゥミとの子ども・マチューの世話を優先し自宅を長期間離れることを避…
あなたを「あの頃」にいざないましょう『男はつらいよ お帰り 寅さん』

あなたを「あの頃」にいざないましょう『男はつらいよ お帰り 寅さん』

(c)2019松竹株式会社  1969年の第1作劇場公開から50年、1997年以来22年ぶりの製作となった「男はつらいよ」シリーズ最新作。 本シリーズにおいて発揮される監督の山田洋次の作家性は、市井の人々の生活を直截に描く小市民喜劇といったところであろうか。そういうイメージで臨むと、冒頭の満男の夢(初恋の人・泉への苦悶…
館長が選ぶ、2019年の10本。

館長が選ぶ、2019年の10本。

久々の投稿です。 2019年は序盤は順調に映画を観ていましたが、中盤に精神のバランスを崩し、後半は引越しに追われ、劇場で観た本数は114本にとどまりました(DVDでは59本)。 少ない本数から10本を選ぶのもおこがましい限りですが、選んでみると振り返ってなお心にひっかかる何かが残っている作品ばかりでした。でもコメントは…
腑に落ちる『さよならくちびる』

腑に落ちる『さよならくちびる』

(C)2019「さよならくちびる」製作委員会  日常生活でも、ちょっとしたことで前向きになったり後ろ向きになったりすることがあるように映画やドラマを見ていてどうにも、モヤモヤすることがあったとき、セリフ1つでそのモヤモヤが吹っ飛ぶことは間々あります。それがわかった時の気分の良さや爽快感も楽しさの1つだったりします。  …
届かぬ笑顔『ワイルドツアー』

届かぬ笑顔『ワイルドツアー』

c)Yamaguchi Center for Arts and Media 2月の山口。冒頭の断続する風景ショットからまだ厳しい寒さの残る気配が感じられる。 山口情報芸術センター(YCAM)にて、採取した植物のDNAを解析して植物図鑑を作るというワークショップに参加する中学生たち。ファシリテーターを務める大学1年生のう…
怪人老人、軽やかに老いを演じる。『運び屋』

怪人老人、軽やかに老いを演じる。『運び屋』

(c)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC イーストウッドの新作。予告編は何やら重々しいし、前作『15時17分、パリ行き』であんなこと(出演者全…
世界とは何か、人と人はどう関わっていけばいいのか?『バーニング 劇場版』

世界とは何か、人と人はどう関わっていけばいいのか?『バーニング 劇場版』

c)2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved 大学を出たけれど職がなく、北朝鮮との国境にある荒廃した感じの農村ではいつくばるように生きているジョンスは、同郷の幼なじみヘミと再会する。彼女は整形していて昔の面影はまるでない。ジョンスは彼女から、アフリカに旅に出るから…
子どもたちの自由、映画の自由。『新学期 操行ゼロ 4Kレストア版』

子どもたちの自由、映画の自由。『新学期 操行ゼロ 4Kレストア版』

(C)1934 Gaumont 若くして肺結核を患い、ジャン・ヴィゴが29年の短い生涯で撮った映画はわずか4本。ドキュメンタリー2本を経て初めて撮られた中編劇映画が本作である。 対独協力の汚名を着せられ、34歳の若さで獄中死した父の死後、本名を名乗ることもできずに耐え忍んだ少年期の苦難が、子どもをめぐる本作を撮り上げる…
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