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サスペンス

子供に導かれて見えた世界『ルーム』

子供に導かれて見えた世界『ルーム』

(C)ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015 人は大なり小なりコントロールし合って生きているものだということは頭ではわかっているが、他人からあからさまにコントロールされていることが自覚される状況は僕にとって最悪の悪夢...

突き動かされるままに―『マジカル・ガール』

突き動かされるままに―『マジカル・ガール』

(c)Una producción de Aquí y Allí Films, España. Todos los derechos reservados 「『魔法少女まどか☆マギカ』みたいな映画ってこと?」「好き好きオレ好きアレ好き萌えちゃん少女にキュンキュンきちゃってでもちょっとマジな濃い展開もあってあの激ヤバイ運...

ベーコン特盛りでお願いします『コップ・カー』

ベーコン特盛りでお願いします『コップ・カー』

Copyright © COP CAR LLC 2015 ベーコンからケヴィン・ベーコンのファンになった人は少なくないはずだ。 かくいう私も、最初は“ベーコン”という名字の響きに惹かれて興味を持ち、かの怪物ホラーの名作『トレマーズ』でハートを鷲づかみにされた。当時は『フットルース』で青春スターの座を射止めたイケメンが、...

秘密の行き着く先『マジカル・ガール』

秘密の行き着く先『マジカル・ガール』

(c)Una producción de Aquí y Allí Films, España. Todos los derechos reservados 秘密。 はっきり言って、何の秘密も抱えずに生きている人なんていないだろう。普段はしがないサラリーマンが実は某国のスパイであったという大きな秘密から、外ではダンディに...

余白にずっぽりハマる『マジカル・ガール』

余白にずっぽりハマる『マジカル・ガール』

(c)Una producción de Aquí y Allí Films, España. Todos los derechos reservados 『マジカル・ガール』の魅力は、切り口の設定のしかたによって様々な捉え方が可能な点であろう。 で、僕が設定した切り口は「愛」である。 なぜならば、本作の円環構造がそれ...

破滅の恐怖と快楽(?)『コズモポリス』

破滅の恐怖と快楽(?)『コズモポリス』

デヴィッド・クローネンバーグの近作に麻薬的にハマっている。 インテリと変態が絶妙に共存していて、端正な作風ながらグロい。 イヤだヤメて~と思いながらも暗黒面にひきずりこまれていく感覚に、なぜか忘れがたい感興を催されしまうのだ。 『コズモポリス』は、独特のリズムと陰影の濃い美しい映像がスタイリッシュだが、人物の内面へ内面...

イジワルな哲学『石の微笑』

イジワルな哲学『石の微笑』

主人公フィリップ(ブノワ・マジメル)は真面目を絵に描いたような好青年。 家庭内の瑣末ないざこざを諌めたり、母に対して不誠実な母の恋人に苛立ったりとなんだか気が休まらないけど、小さなリフォーム会社の営業マンとして気忙しいながらもマジメに働いている。 パっとしないがごく普通の生活を維持している。 しかし一方フィリップは、亡...

山道で遭遇するイケメンにはご注意『サバイバル・ドライブ』

山道で遭遇するイケメンにはご注意『サバイバル・ドライブ』

つかみはオッケー。 じゃないけれど、玉石混交はなはだしいホラーの銀河を長いこと漂流しているうちに、今では冒頭の5分くらい見れば、その作品のあり/なしを見抜けるようになった。 『サバイバル・ドライブ』は元々、近所の某ツタヤで5枚借りるとお安くなるというキャンペーンを展開していて、お目当ての映画と一緒に数合わせのためだけに...

暴力の応酬を直視して炙り出されるもの『殺されたミンジュ』

暴力の応酬を直視して炙り出されるもの『殺されたミンジュ』

(C)2014 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved. ミンジュは冒頭に殺される女子学生の名前だが、韓国語では民主主義という意味があるそうだ。 が、そういう観念と結びつけて映画を語るとさももっともらしい語りになるので、それはしません。 というかできません。 僕にとっての『殺されたミン...

自分の物差しで勝手に愉しもう!『女が眠る時』

自分の物差しで勝手に愉しもう!『女が眠る時』

僕が大好きな「ロスト・イン・トランスレーション」と同じくホテル滞在ムービー。ラストが都市の雑踏というのも同じだ。 僕は本作を「ロスト~」と同様心ゆくまで堪能した。 巷では”難解”との評判を聞く。 そりゃそうだろう。ほぼ全編、スランプに陥った作家の、想像力と書く活力を得るための妄想のシーンなのだから((注)館長解釈)。マ...

男は黙って背中で語れ『グッドナイト・マミー』

男は黙って背中で語れ『グッドナイト・マミー』

男は黙って高倉健。 寡黙さが普遍的美徳であるかはさておき、語られないからこそ、逆に好奇心をかき立てられるという心理自体はさして特異なものではない。 これは映画も同じで、そこでそれ、言うかなーみたいな蛇足なひと言によって感動のシーンが台無しになることは珍しくない。誤解を恐れずに言えば、なんたら製作委員会が絡んでいる大作系...

吹っ切れたシャマランが握る剛球寿司『ヴィジット』

吹っ切れたシャマランが握る剛球寿司『ヴィジット』

こないだの『サイン』のレビューで、本作はシャマランの原点回帰であると嘯いてみたが、いやしくもシャマラニストを自称する者としてこれは浅薄な考察であった。ちょっと頭が沸いてた。魂抜けちゃってた、軽く。 んだってばシャマランに原点回帰などありえない。なぜならこの男はシャリとネタの組み合わせから生まれる小宇宙、映画という名の寿...

シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

「シャマランには何度も裏切られた」と恨みごとをつぶやく映画ファンは多い。 気持ちはよく分かる。シャマランにとって最大の不幸は『シックス・センス』でデビューし、図らずもハリウッドという高峰を制してしまったことだろう。 かくして“どんでん返し職人”の重い十字架を背負わされたシャマランは、新作を発表するごとに“シックス・セン...

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

『夕暮れにベルが鳴る』なんていう同じ都市伝説をモチーフにしたサスペンス映画もあったが、こちらでベルが鳴るのは暗闇。まあ、ホラー映画では結構色んな時間帯にベルが鳴るので、黒電話を据えつけてあるご家庭はなんどきも油断できない。 今回暗闇でリンリン鳴る電話を取るのは、かの名作『ロミオとジュリエット』で世の男性たちを骨抜きにし...

脱獄映画の傑作『穴』

脱獄映画の傑作『穴』

「脱獄映画は名作ばかりだ」―私が尊敬してやまないK先輩のお言葉である。確かに、『抵抗』、『大脱走』、『暴力脱獄』…、どれも素晴らしい。ただ、そんな中、脱獄という行為自体の緊張感、その過程の困難さ、そして人間のしたたかなすがたを克明に記した映画は、今作をおいて他にないのではなかろうか? ジャック・ベッケル監督の遺作。『穴...

不穏と不安が芸術に昇華した奇跡の傑作『恐怖分子』

不穏と不安が芸術に昇華した奇跡の傑作『恐怖分子』

僕はこの作品を、2015年4月4日に渋谷のイメージフォーラムで観ました。土曜の16時に足を運びましたので多少の混雑は予想してましたが、何と会場は満席!このような企画に人が集まるという状況にまずは拍手です。 冒頭のショットを観るなり、とんでもない傑作に出会ってしまったことを確信しました。こういった確信は九分九厘当たります...

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