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並べてみると大作系が多いなという結果になりました。
第5位『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』
(監督:ダニエル・レイム)
@YEBISU GARDEN CINEMA
素敵な夫婦のドキュメンタリー作品。夫が絵コンテ作家で妻がリサーチャーという老夫婦の記録です。ハリウッド作品の有名なシーンは実は絵コンテ作家から生まれていたという話でもあります。それだけ絵コンテ作家の地位が低かったという事実も指摘してます。夫がしっかり仕事ができたのも妻のおかげであり、この妻もハリウッドでは名うてのリサーチャーです。資料室は何かあるたびに存続の危機を迎えますが、どこかに引き取り手が現れます。
第4位『ラ・ラ・ランド』
(監督:デイミアン・チャゼル)
@TOHOシネマズ新宿
久しぶりに洋画でかなり期待して見ましたが、期待を外すこともなく、主演の二人いいなあ、と思っていました。ます冒頭の高速道路シーンは圧巻でしょう。これは衆目の一致するところです。すべてオリジナルソングというのも拍手もの。ラストシーンでエマ・ストーンが見せる「悲しいけど、お互い幸せで良かった」という表情が良かったです。音楽の力というか、同じ音楽を聴くだけで思いが一つになれるというのも悲しいけど、温かい気持ちになれました。
第3位:『疾風スプリンター』
(監督:ダンテ・ラム)
@新宿武蔵野館
テーマに深い関心があるわけでなく、ダンテ・ラムだから見た作品でした。これが存外に面白く、香港の自転車レースの話ですが、最後までハラハラドキドキの連続でした。何十台も自転車が並ぶレースで転倒するシーンがあるのですが、さすが香港映画、ほんとに転倒して、けが人もいたみたいで(笑)、映像に迫力がありました。日本名の人もちょろっと登場しましたが、日本人には見えませんでした。
第2位:『私はダニエル・ブレイク』
(監督:ケン・ローチ)
@新宿武蔵野館
こういう作品に出会えるからこそ、映画を見てると思えました。良いのは彼が聖人ではないこと。いたずら小僧的な反抗心が表出するシーンもあり、でも慈悲に欠けていたり、筋の通らないことには他人事でもほっておけない。まるで実在の人物を描いているかのような迫力です。一見お節介ですが、自分なんかが忘れてしまっていたことなので、映像で見せられるとインパクトが強いです。彼は周囲の人々の心に確実に何かを残しました。
第1位:『メッセージ』
(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
@TOHOシネマズ新宿
公開初日の深夜の回に新宿で見ました。それだけ期待していました。ただ疲れていたので内容が期待外れだと眠ってしまわないかと不安でした…が、そんなのは杞憂に終わりました。話が進むにつれ、身体が前のめりになった時もあり、目が冴まくりました。SFとしても家族の物語としても現代風刺のドラマとしても様々な切り口あります。人間が進むべき道も示唆している最近見なくなったタイプのSFです。
次点:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(監督:ジェームズ・ガン)、『20thセンチュリーウーマン』(監督:マイク・ミルズ)
『ゴールド 金塊の行方』(監督:スティーヴン・ギャガン)
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