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「大久保渉」が選ぶ2016年上半期べスト5

「大久保渉」が選ぶ2016年上半期べスト5

「映画のどこが面白い?」2年くらい前にとある懇親会で6人くらいとお話したことがある。「世界の人々や風景が楽しめる」「ストレス発散」「社会問題をそこに見る」「女優好き」等など。その時自分がなんと言ったかは覚えていないが、今は、個人的には「映画が自分の毎日にふっと息を吹きかけてくる」ようなものが好きなので、そんな感じで、2016年上半期映画の「お気に入り順」をつけてみる。

第1位『Every Day』(監督:手塚悟)
@新宿K’s cinema
「あたりまえの毎日が特別に変わる」。昔母に作ってもらったお弁当のこととか、もう会えない友達とか、明日会う大切な人のこととか、そんなことを映画を見ながら思った。そう。ちゃんと、感じなきゃなんだ。いつもそばにある優しさを、切なさを。一瞬は、一日は、その時だけなのだから。家の扉をくぐるたびにこの映画が頭をよぎり、今を生きねば、生きようと思う。

第2位『LISTEN リッスン』(監督:牧原依里、雫境(DAKEI))
@渋谷アップリンク
「聾者の音楽」を視覚的に表現したアート・ドキュメンタリー、無音の58分間。本作の宣伝チームの一員として働いた中で、荒木経惟氏、大林宣彦氏、田口ランディ氏、大今良時氏(『「聲の形』)、小野寺修二氏他、多くの著名人からご感想をいただけたことや、クラウドファンディングでのたくさんの方々からのご支援・ご声援(約280万円!)、そして劇場公開時における長蛇の列から、本作がもつ「人の心を突き動かす力」を感じ得ずにはいられなかった。

第3位『山河ノスタルジア』(監督:ジャ・ジャンクー)
@渋谷ル・シネマ
『Go West』(Pet Shop Boys)の曲から始まり、それが印象的な役割を果たす本作。自分の人生の一曲はなんだろうと、ふと考えた。BLANKEY JET CITYの『水色』?案外JUDY AND MARYの『そばかす』?ちょうど中学生の頃だったか、しょうもない自分のクソ味噌な自意識とか、周りから嫌われた日々とか、悔しさとか苛立ちが思い出される。あの時も、今も、この曲がコノヤロと自分を奮い立たせる。やってやらねば、だね。

第4位『ジョギング渡り鳥』(監督:鈴木卓爾)
@新宿K’s cinema
割とよくジョギングをしているので、走ってる時の気持ちと映画を見て感じたことが交り合った。ジョギングって、他の人と走り始めるタイミングも、そもそも距離もゴールも違う。走る理由だって、そりゃ人それぞれなんだろう。相対するのは、常に自分自身。でも、ひとりでランニングマシーンで走るのとはちょっと違う。周りにはたいてい自分以外の人がいて、自分がいて、走ってる。なんだか、それで、頑張れるんだよね。

第5位『PK』(監督:ラージクマール・ヒラニ)
@マスコミ試写
10月29日(土)から全国ロードショー。インド映画界の歴代興行成績No.1の記録を塗り替えた1作。『きっと、うまくいく』(2013)のラージクマール・ヒラニ監督と主演のアーミル・カーンが再びタッグを組んでいる。ストーリーについては公開前なので多くを語れないが、猛烈に、おすすめ。公式HPはこちら⇒ http://pk-movie.jp/

以上、へんてこなコメントになってしまってるかもですが、そんな感じです。2016年下期の映画では、
10月8日(土)~、『淵に立つ』(監督:深田晃司)
10月29日(土) ~『湯を沸かすほどの熱い愛』(監督:中野量太)
がとても気になってます。

(C)2016 TEDOYA TOGO

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大久保 渉
大久保 渉
ライター・編集者・映画宣伝。フリーで色々。執筆・編集「映画芸術」「ことばの映画館」「neoneo」「FILMAGA」ほか。東京ろう映画祭スタッフほか。邦画とインド映画を応援中。でも米も仏も何でも好き。BLANKEY JET CITYの『水色』が好き。桃と味噌汁が好き。
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