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「昭和モダ子」が選ぶ『2015年劇場公開作ベスト10』

「昭和モダ子」が選ぶ『2015年劇場公開作ベスト10』

第1位 『恋人たち』(橋口亮輔)
描かれるのは日常。なのに,心臓がえぐられるくらいの苦しみまで体験できる映画。
1位はもうこれしかないです。
苦しみの先にあるものを知りたい方に。

第2位 『ルック・オブ・サイレンス』(ジョシュア・オッペンハイマー)
人間とはかくも自分の罪に向き合えないものか。
大量虐殺の裏にある「責任なき悪」のメカニズムの分析を見ることができます。
人間の持つ深い闇を目撃したい方に。

第3位 『ホースマネー』(ペドロ・コスタ)
現実も空想も幻覚も,すべてがバラバラに切り取られて交差する世界。
今ここにある現実は本物か,疑いたくなります。
空想の中で迷子になりたい方に。

第4位 『エレファント・ソング』(シャルル・ビナメ)
見ているうちに翻弄されることが快感になってくるサスペンス。
グザヴィエ・ドランのねちっこい演技が堪能できます。
人に騙されない自信を持っている方に。

第5位 『さよなら,人類』(ロイ・アンダーソン)
人間についての三部作、最終章。
画面はグレーがかっていて,現実味が薄く,主題はあるんだか,ないんだか。
ダリやマグリットが好きな方に。

第6位 『波伝谷に生きる人びと』(我妻和樹)
「震災前」の南三陸の生活が生き生きと描かれ,すぐそばで自分の故郷を見ているような感覚になるドキュメンタリー。
故郷を持つすべての方に。

第7位 『海街Diary』(是枝裕和)
漫画原作ファンをがっかりさせなかった数少ない映画のひとつ。
見る前はミスキャストと思ってましたが,なかなかどうして,さすがです。
原作ファンに。海を見たい方にも。

第8位 『THE COCKPIT』(三宅唱)
音楽が出来上がっていく様子を記録したドキュメンタリー。
若い子が楽しげに音楽と戯れている様子は見ていて楽しい。
モノづくりの工程を見るのが好きな方に。

第9位 『神奈川芸術大学映像学科研究室』(坂下雄一郎)
不祥事や過誤をいかに大事にせずに丸く収めるか。クスリと笑えるブラックコメディ。
組織に理不尽さを感じたことのある方に。

第10位 『インサイド・ヘッド』(ピート・ドクター)
こんなのも作れるなんて,やるなあ。ディズニー。
いつの間にか,子どもから大人になってしまったあなたに。

2015年12月31日 現在
これから年越しで「マッドマックス 怒りのデスロード」を見に行ってきます!

画像権利元:(C)松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

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昭和モダ子
昭和モダ子
基本スタイルは、映画鑑賞=人間観察。人間の機微を描く映画が好きです。漫画、小説、音楽のことなんかも、映画とミックスしてお届けできたらと思っております。邦画とドキュメンタリーが頻繁に登場しますが、どうぞお付き合いくださいませね。
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