昨日『皆殺しの天使』を観た友達とユーロスペース待ち合わせ、『希望のかなた』のチケットを購入。クリスマスだから混んでるかなーと思いきや思いっきりガラガラ。むしろクリスマスだから、かな?
上映まで時間があったのでミクロコスモスに移動して夕食。お店の雰囲気はいいんだけど、他に客ほとんどいないのに料理が出てくるのが遅くって割とギリで劇場に戻りました。この店もう来ないかも~
映画は素晴らしいの一言でした。素晴らしいと言うのも憚れるほど胸がいっぱいに。「いい」とか「感動した」とか「おもしろい」とか、軽々しく言えないくらい胸がいっぱいに。
冒頭の海。コンテナ船から、ラストの手負いのシリア人が海を見て微笑むシーンまで、思い出に残るシーンで埋め尽くされた映画だった。主人公のシリア人がイスラムの弦楽器を弾き出すところとか感涙ものでしたよ。
マイノリティーに対する愛とかじゃなくて、もっと確信めいたもの。力強さというのともちょっと違う、芯の強さというのかまっとうさというのか…うまく言えないな。
風采の上がらない人しか出て来ないのに登場人物全員が魅力。変わった人ばっかりだけど直球で描いているので、それぞれの魅力がストレートに伝わってくる。クサイこと言ってもクサクならない。
場がすべて小汚い、というかくすんでいるというか寂れているというか。でも絵になるんですよね、ことごとく。
友達ともども胸いっぱいのまま、また来年!という挨拶を交わしてお別れいたしました。
(c)SPUTNIK OY, 2017
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館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。
時間が経つのは早いものです。
2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。
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