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本日、popcornのラインナップにある作品で、たまたまわたしが所有しているDVDが2本あったので鑑賞しました。
いずれも過去に何度か観ている作品ですが、改めて見直して「これしかない!」と確信し、7月22日の上映会「いねむりシアター」での上映会でかけることを決めました!
というわけで、上映会は2本立て興行(ただし1本目と2本目は別イベント)となりました。
まずはジョン・カサヴェテス監督作『アメリカの影』(1959年)
鮮烈なイメージに瞠目してしまって、眠くなるような代物ではありません。
が、ストーリー性を排除した本作を前にして、ストーリーで映画を観るということに慣れている人だともしかしたら眠くなるんじゃないかな、なんて思いました。仮に眠くなったとしたら「いねむりシアター」のコンセプトに沿って気持ち良く寝てリラックスしていただきたいですし、眠くならない方は本作の魅力を十分に堪能していただけたら嬉しいです。
お次は鈴木清順監督作『殺しの烙印』(1967年)
本作も『アメリカの影』同様ストーリー性を排除、いや、ストーリーはほぼ破壊されています。
おまけに、中盤~後半は殺し屋の懊悩をえんえんと映し続け、しかもそこにまったく深刻味がないので感情移入もままなりません。どこに依って見たらいいのかわからず、行きつく先は眠りしかないのではと。
もちろんめちゃくちゃおもしろい作品なんですが、この感じに慣れないと絶対寝るな、と思いました。
未見の方にはぜひ体験していただきたい感覚です。寝ることを恐れず観ていただきたいですし、眠くなったら寝りゃいいわけです。
2作品ともスタイリッシュなモノクロ映像で、上映時間も90分前後。製作年も50年代と60年代ということで、何となく2本のバランスもとれたかなって思ってます。
乞うご期待!
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