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館長の立ち上げ日記

伝説の傑作にノれなかった悔しさ

まあ、「伝説の傑作」などというのはただの煽り文句なのであってどうでもいいのですが、1992年の188分版の劇場公開を見逃し、DVDの発売もない中で臍を噛み続けて20余年。
ついにスクリーンに甦った236分の完全版を角川シネマ有楽町で観て参りました。
『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

3月20日の上映会およびその後の仙台でのプロモーション活動の疲れが出て、前日から悪寒が始まり咳が止まらなくなり、つまり風邪をひいて体調激悪でしたが、時間がある時に観ておかないとまたしても見逃してしまう危機感に煽られ、劇場まで体を引きずっていきました。

そんな体調のせいなのかなぁ…ノれなかった。
いや、他にも要因はあるんです。
まず、作品の背景をある程度頭に入れておかないと、そもそも映画の中で何が起こっているのかがわかりづらい。いや、僕はサッパリわかりませんでした。
それから、画面が暗い。
だから映画の中で起こっていることがよく見えない。
この暗さじたいがこの作品の魅力であることに、映画も終盤に差し掛かったところでようやく気付きましたが、時すでに遅し。

パンフレットを買って帰りの電車の中で読んでいるうちにムラムラと「また観たい」という欲求が湧きあがってくるのでした。
というわけでもう一度この4時間に及ぶ大作に挑もうと思っとります。

他のエドワード・ヤン作品も甦ってくれるのでしょうか?
『エドワード・ヤンの恋愛時代』また観たいな~
ちなみに、本サイトの僕の最初のレビューが、同じくエドワード・ヤン監督作の『恐怖分子』です。
あのリバイバルも嬉しかったな~

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館長
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。 時間が経つのは早いものです。 2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。

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