いや~、PAL方式大変。
DVD・ブルーレイにはリージョンコードというものがあります。
リージョンコードごとに再生機での出力方法が異なります。
主にNTSC方式とPAL方式があるのですが、日本で作られる素材はNTSC方式です。
海外作品でも日本で配給する場合はNTSC方式で作られます。
インドはPAL方式で作ります。
次回上映会作品『移動映画館』は、配給会社からでなくインドの製作会社から直接ブルーレイをお借りします。
よって上映素材もPAL方式。
上映会場のせんだいメディアテークのブルーレイ再生機はNTSC方式対応。
一方、DVDにはリージョンコードがないのでせんだいメディアテークの機材を使えます。
またPCはリージョンコードの制約を受けないので、PCでブルイーレイを上映することは可能。
再生方法を整理すると
①PCでブルーレイを上映
②リージョンフリーのブルーレイデッキを持ち込んでブルーレイを上映
③メディアテークのDVD再生機でDVDを上映
となります。
②は手元にないので買うしかありません。が、今回のためだけに買うのはバカバカしい。
③は画質が落ちます。
したがって最良な選択は①となります。
しかしPCのコンディションに依存するため不安が尽きません。
その不安を払拭するため、来月、上映会場であるせんだいメディアテークのスタジオシアターを借りることにしました。
もちろん会場の使用料も出るし、機材(プロジェクターや拡声器)のレンタル代も発生します。
仙台への行き帰りの新幹線代もかかるし、何より時間を費やすことになります(もちろん出版社まわりなど他の用事をギッシリ詰めましたが)。
とまあいろいろと大変なわけです。
しかし、トランシネマの使命は「仙台でなかなか観る機会のない良質の作品を、仙台の方々に見せる」ことです。
今回は仙台初上映作品ですし(というか国内上映じたい映画祭以外では行われていない)、なんとしても見せたい。
そして最良のコンディションでお見せするための努力を惜しむわけにはいきません。
なので、これでいいのだ。
ここまでの事実関係を確認する過程でめちゃくちゃ勉強になったし、何より「経験は最上の宝」だということを実感しています。
幸い、上映会まではまだ間があります。
気を抜かずに頑張ります!
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