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館長の立ち上げ日記

シネマワークショップ振り返り

去る12月5日に仙台で開催したシネマワークショップのことは既に日記に書きましたが、その内容を備忘も兼ねて書いておこうと思います。

テーマ:自分の行動に影響を及ぼした映画

映画を観て「おもしろかった~」で終わるのが普通だと思うのですが、そこから一歩踏み込んで、映画が行動に変化を与えた体験ってあるんじゃないか?また、そういうことって機会がないとなかなか思い起こさないものなので、シェアしてみたらおもしろいかも、と思いついた企画です。
で、じっさいトークしていただいたのが以下の結果です。

参加者は僕を含めて8名。
くじで順番を決めて順にトークしていただきました。
以下発言順に、発表した映画のタイトルと、その映画を観たことによってどう行動が変わったのかについてレポートします。ちなみに作品は「映画館で観た映画」に限定しました。

①館長(男性・48歳)
「南極物語」
高校生の時に、生まれて初めて映画館で一人で観た映画。
映画館の暗闇に身を埋める孤独が自由な感覚を開放することを知り、これをキッカケに映画館で映画を観るおもしろさにハマった。

②Yさん(男性・48歳)
「エベレスト3D」
昔から山登りが好きだったのだが、最近は仕事が忙しくなかなかその機会がなかった。
映画を観ているうちに山の感覚がみるみる蘇ってきていてもたってもいられなくなり、さっそく山に登った…とは急にはできないのでネパール料理を食べた 笑

③Iさん(男性・48歳)
「ローマの休日」
それまではSFやアクションばっかり観ていた。初めてこういうタイプの映画を観て映画の味わい深さを知り、映画館で映画を観ることにハマった。

④Sさん(男性・46歳)
「酔拳」
この映画をキッカケに空手に目覚めた。どうせやるなら激しいやつと思い、顔面への打撃も可とする極真空手をチョイス。以後、日々猛練習に打ち込むこととなる。

⑤Sさん(女性)
「クローズ・ゼロ」
自身が比較的お嬢様育ちだったが、この映画はそんな自分とは180度異なるヤンキーの世界を描いている。
それが却って新鮮で、結果ヤンキーという人種が愛おしくなった。

⑥Hさん(男性・40代)
「マトリックス」
その圧倒的な映像美に衝撃を受け、もともとオーディオマニアだったこともあり、高画質・高音質の自宅シアター構築の追求が始まることとなる。

⑦Kさん(男性・30代)
「チキンとプラム」
この映画をキッカケにイランに興味を持ち、調べまくるようになった。
イランはイスラム革命の前後で映画の内容がガラっと変わることになるのだが、映画というのは現実の社会と切っても切れない関係にあるのだということを痛感する。

⑧Tさん(男性・50歳)
「闇の子供たち」
観た後ショックでしばらく動けなくなった。
慈善事業について根本的に考えなおすキッカケになった。慈善団体等に募金するだけでなく、その活動内容も深く調べるようになり、募金先を選ぶようになった。

全員のプレゼンが終わった後、余興としておもしろかったトークの人気投票。
優勝者には景品として、「ブルータス」12月15日号「今日も映画好き。」を差し上げました。シネマワークショップぽいでしょ?
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館長
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。 時間が経つのは早いものです。 2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。

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