Toggle

館長の立ち上げ日記

週間映画鑑賞記(10/9-10/13)

10月9日(月)
『イコライザー2』
監督:アントワーン・フークア(2018年)
@丸の内ピカデリー

『1』で味わった、主人公ロバート・マッコールが次第に本性を現してゆくスリリングさは体験できません。当然ですが。でも派手な方向に舵を切った演出は素直に楽しめました。次第に近づくハリケーンに同期する形で物語が盛り上がり、ハリケーンが上陸したところでクライマックスのアクション、というケレン味はよかったですね。

10月10日(火)
『バッド・ルーテナント』
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク(2009年)
@DVDにて鑑賞

映画を作るにあたって、当然やっていいことと悪いことがある。映画という世界の中で何をやってもよいと、生殺与奪の権利すら与えられていると、すなわち自らを神と勘違いする作り手がいる。その一人がヴェルナー・ヘルツォークだ。悪徳警官の麻薬幻覚の効果のためだけにワニの腹割くなと言いたい。てめーが腹割かれてなぶり殺されてくたばれ、と思ってしまいました。

10月12月(金)
『クワイエット・プレイス』
監督:ジョン・クラシンスキー(2018年)
@TOHOシネマズ錦糸町

描きたいことは「希望とはなにか」「未来に向かう活力をどこに求めるのか」といった哲学的なテーマなのはわかります。そのためにホラーの器を借りるのはいいのですが…
音で脅かすのがダメとは言いませんけど、あくまでもこけおどしだということをわかっているのでしょうか?「うわっ、びっくりした」程度で客が満足すると高をくくっているのではないかと勘繰ってしまいました。
あと、怪物が暴れまわったら怖くも何ともないんですよ。恐怖の元はじっとしていてくれないと。
この作り手は、ホラーに対するリスペクトをお持ちでないのかもしれませんね。
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

10月13日(土)
『顔たち、ところどころ』
監督:アニエル・ヴァルダ、JR(2017年)
@UPLINK渋谷

レビュー書きました。よろしければこちらをどうぞ。

10月13日(土)
『ホスティル』
監督:マチュー・テュリ(2017年)
@イメージフォーラム

ラストの超ご都合主義に口あんぐり。まあそれはいいです。それを描きたいならどうぞご自由に。問題はそこに至る描き方。現在と過去のカットバックという手法だと明らかに早期ネタバレ。じっさいラストシーンを見ながら「本当にそうなるんだ。それでいいの?」って思ってしまいました。ちゃんと脚本煮詰めたんですかね?…そう言ってるわたしは何様なんでしょう?すみません。
オフィシャル・サイト

The following two tabs change content below.
館長
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。 時間が経つのは早いものです。 2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。

その他の館長の立ち上げ日記

Return Top