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館長の立ち上げ日記

週間映画鑑賞記(10/1-10/6)

10月6日。岩波ホールでロバート・フラハティを2本観た後、神保町の「ランチョン」で一杯。

10月1日(月)
『ヤング≒アダルト』
監督:ジェイソン・ライトマン(2011年)
ブルーレイで鑑賞

先日劇場で観た『タリーと私の秘密の時間』と同じく、ジェイソン・ライトマン監督&ディアブロ・コディタリー脚本コンビの過去作を観てみました。『タリ~』は斬新な切り口で描かれた、まさに「イマ」の映画って感じがして作り手の力量を感じた反面、ノれなかったんです。その感じは本作においてもまったく同様でビックリしました。確かな作家性が確立されているんですね。ノれないのは残念ですが、すごいことだと思います。

10月4日(木)
『泣き虫しょったんの奇跡』
監督:豊田利晃(2018年)
@TOHOシネマズシャンテ

レビュー書きました。前回のレビューからだいぶ間が空いてしまいましたが→本作のレビューはこちら
自分の人生を思いっきり重ねて観てしまいました。特にしょったんが「一所懸命将棋を指していませんでいた」と号泣するシーンでは、松田龍平が号泣を演ずるというのも珍しいというのもあって、何かすごく気持ちを揺さぶられました。
俳優陣が超豪華。豊田監督ってさぞかし役者たちから慕われているんだろうな、と想像します。
オフィシャル・サイト

10月5日(金)
『愛しのアイリーン』
監督:吉田恵輔(2018年)
@TOHOシネマズシャンテ

感情・感覚の出口がすべて性欲の方に行ってしまう主人公に自分を重ねてしまいました。もちろん自分はこの主人公と同じような行動をとるわけではないし、表面的には全然違うんだけど、奥深いところで同じ人種な気がして戦慄が走りました。スクリーンごしに「オマエはこんな人間だ!」と言われているような気がして気分が悪くなりました。好きな作品ではないけどインパクトは大でしたね。
オフィシャル・サイト

10月5日(金)
『ザ・プレデター』
監督:シェーン・ブラック(2018年)
@TOHOシネマズ錦糸町

同監督の手による『ナイスガイズ!』(2016年)は傑作だったので、期待に胸をふくらませて劇場に向かいましたが、そんなにおもしろくなかった…
80年代テイストな悪ふざけには、正直ついていけないです。
オフィシャル・サイト

10月6日(土)
『極北のナヌーク』(1922年)
『モアナ 南海の歓喜 サウンド版』(1926、1980、2014年)
監督:ロバート・フラハティ
@岩波ホール

ドキュメンタリーの父と呼ばれるロバート・フラハティ監督作を2本イッキ観。ドキュメンタリーという言葉は『モアナ』の評論記事の中で初めて使われたそうです。
監督自ら撮影地に住み、撮影対象と長期にわたって寝食を共にしながら日常生活を詳細に記録しつつ、いわゆる「演出」を施すスタイルゆえ、ドキュメンタリーとは何か?翻って映画とはなにか?について考えさせるよい機会になりました…と正面きって言えればかっこいいのですが、けっこう寝てしまいました(笑)
気持ちのいい時間が流れていたことは確かなんですけど…

オフィシャル・サイト

10月6日(土)
『アギーレ/神の怒り』
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク(1972年)
DVDにて鑑賞

狂気がフィルムに定着しています。ものすごいものを観てしまった…
全然おもしろくないんだけど、最後まで集中力を切らすことなく画面を凝視してしまう、えもいわれぬチカラに惹きつけられました。ごくたまにこういうのにぶち当たることがあるんで、映画はやめられまへん。

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館長
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。 時間が経つのは早いものです。 2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。

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