しばらく足が遠のいていた、サイボウズ映画部主催の上映会。
『幕末太陽傳』+長唄という催しです。
popcornのスクールで、「南青山映画祭」に向けて立案した『幕末太陽傳』+浪曲という企画と丸被りです。
似たような発想の人っているもんだなあと思いつつ、先にやられちゃったから自分らがやるわけにはいかんだろうなあ、と少々残念な思い。そんなこんなで琴線に触れたのと、『幕末太陽傳』をまた観てみたいという気持ちもあって、こちらの上映会に久しぶりに足を運びました。
上映に先立って披露された、長唄の伴奏の三味線の音色が心地よすぎです。
複数の三味線のユニゾンには結構くるものがありまして、なぜか泣きそうになってしまいました。和の楽器が心に染み入る年齢になった?
さすがにお客さんはシニアばっかしです。
同席の女性二人組に話しかけたらわたしと同じ仙台出身で、うち一人は仙台在住で上京してこの催しに参加したとのこと。奇遇ですねー!とか盛り上がっていたのですが、わたしのすぐ前に座っている女性が帽子をとらないのでスクリーンが見えん問題発生!
帽子をとってくれとお願いして気まずくなったらヤだな、マイったなと思ってあたりを見渡すと、誰も座っていないトールチェア発見!それに座ってストレスなく鑑賞することができました。ああよかった。
本作は2回目の鑑賞でしたが、さっぱり話がわかりませんでした。ということは初見時もわからなかったのでしょう。
セリフまわしが早すぎて聞き取れないというのもありますが、まあそれはどうでもよくて、奇跡的なアクション、すごすぎるセット、それだけで十分です。傑作だと思います。きっと初見時もそうやって満足したのでしょう。
こちらの会場の音響も改善されていて、大満足の鑑賞となりました。
終映後、主催の森さんに挨拶に行ったら、今回はサイボウズ映画部の企画ではなく持ち込み企画であることがわかりました。さっそくその主に話を伺いました。その方は平井で書店を経営されているとのこと。すごい博識な方でした。落語などの基礎教養があれば、(いくつかの落語をベースに製作された)本作はより楽しめたのかもしれません。
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