遅くなりましたが、半期ごとの恒例になってきたベスト企画。こうやって定期的に観た映画を振り返ってあれやこれや考えるのも楽しいものです。
それでは、さっそく「Kana」の2017年ベスト10をご紹介します。今回は劇場で鑑賞した作品5つと映画祭で鑑賞した作品5つといった形で選んでみました。
劇場で鑑賞した作品ベスト5
第5位 哭声/コクソン
監督:ナ・ホンジン
久しぶりに観たホラーだったので、未だにハラハラドキドキが忘れられず…。
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第4位 ロスト・イン・パリ
監督:ドミニク・アベル/フィオナ・ゴードン
エッフェル塔やセーヌ川、自由の女神などパリの名所だけでなく、アパルトマンやコインランドリー、ホームレスが住む橋の下などパリの生活を想像させる風景が楽しく可愛い。
ジャック・タチを思い出すような、勘違いやすれ違いが巻き起こす珍騒動にクスッと笑ってしまう気楽さと、不意に始まるダンス、暇な時に観てゆっくり楽しみたい映画です。
第3位 エル ELLE
監督:ポール・バーホーベン
彼女のファンになりました。
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第2位 希望のかなた
監督:アキ・カウリスマキ
2017年最後に劇場で観た作品がこちら。本当に笑えて泣けた。
ハッピーエンドとはいえないけれど、小さな希望とその未来を想わずにいられない。そんなラスト。
第1位 タレンタイム~優しい歌
監督:ヤスミン・アフマド
鑑賞から半年以上、観たときの記憶が色あせてきているけど、やっぱりいい。
映画祭で鑑賞した作品ベスト5
第5位 雪が降る前に
監督:ヒシャーム・ザマーン
(トーキョーノーザンライツフェスティバル2017にて)
結婚式の前日に逃げ出した花嫁の姉を見つけ出し殺すために、イラクから国境を越え旅をする16歳の少年の物語。若くして家長にならざるを得なかった少年に群がる年長者たち。”名誉”のために少年を人殺しへと導きその手助けさえする。悲劇に向かって進んで行く少年の姿に、鑑賞後もやりきれなさが残る。
第4位 乱世備忘 僕らの雨傘運動
監督:チャン・ジーウン
(山形国際ドキュメンタリー映画祭2017にて)
2014年に香港で起こった反政府デモ・「雨傘運動」のドキュメンタリー。運動に参加した若者たちの人となりや言葉を生き生きと切りとる。反政府デモという非日常の興奮が伝わってくる。
第3位 世界一と言われた映画館 ~酒田グリーン・ハウス証言集~
監督:佐藤広一
(山形国際ドキュメンタリー映画祭2017にて)
山形県酒田市にあった「グリーンハウス」という映画館に関する思い出の証言集。映画館愛溢れる語りにほのぼのさせられる。語り手のキャラの濃さも楽しい。
「グリーンハウス」が火元とされる酒田大火に関する証言は火事の怖さを再認識させられる。
第2位 ジュリアの世界
監督:マルコ・ダニエリ
(イタリア映画祭2017にて)
野外の温泉?らしきところの場面が神秘的で美しすぎ。好きな場面です。
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第1位 夜よ、こんにちは
監督:マルコ・ベロッキオ
(イタリア映画祭2017にて)
ラストシーンが印象的。こんなに感情を揺さぶられるなんて。。
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