
7月1日に『シーモアさんと、大人のための人生入門』の上映会も無事終わり(いや、アクシデントありでしたが)、上映会前の約2週間準備に追われて映画を観に行けなかった欝憤を晴らすべく、7月に入ってから観まくっている館長です。
2017年も半分が過ぎ去りましたので、恒例の上半期ベスト5の特集をやらせていただきます。
選考対象は、
①映画館で鑑賞した作品(特集上映や映画祭で上映された作品でも可)
②2016年封切作品でも2017年に入ってから観たものは2017年扱いとして可
③旧作でも可
としました。
2017年上半期、みなさんはいい映画との出会いがどれくらいあったでしょうか?
館長は出会いありまくりで、自分で企画しておきなが5本に絞るのはなかなかに厳しかったです。正直。
で、館長の選考に限り
④既に自分がレビューを書いた作品を除く
という縛りを適用しました。
言い換えると「強く心を動かされたけどそれを言葉にすることが叶わなかった作品」を選んだということになります。もちろんいずれレビューに挑戦したいですけどね。
というわけで、「館長」のベスト5行ってみよう!
第5位『タレンタイム~優しい歌』
(監督:ヤスミン・アフマド)
@イメージフォーラム
いきなり宣伝で申し訳ないですが、12月9日に開催するトランシネマ第7回上映会で扱わせていただくことになりました。宮城県のみなさんお楽しみに!
パンフレットに書いてあったヤスミン・アフマド監督の「わたしは国境が嫌いです」という言葉に大いに胸を打たれ、毎晩眠りにつく前に唱えていたという以下の言葉に胸を締めつけられました。
「わたしは、今日わたしを貶めたすべての人たちを赦します」
第4位『ナイスガイズ!』
(監督:シェーン・ブラック)
@仙台チネ・ラヴィータ
「即死だったから大丈夫」には吹いたなぁ。観てない方には何のことやらって感じですけど。
もう空間の使い方が素晴らしくて、高低を自在に使った画づくりに「映画を観たー!」という満足感に満たされる幸福を感じました。
第3位:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
(監督:ジェームズ・ガン)
@新宿ピカデリー
前の日に「予習」として「1」を配信で観ていたのですが、その勢いのまま観たのがよかったのか、もうオープニングからノリノリでした。で、クライマックスでボロ泣きというね。
新宿ピカデリーの第1列の真ん中でボロボロ泣いてるおじさんという恥ずかしい構図を客観視できないほどのめりこんでしまいました。泣きゃーいいのか?ってことでもないですけど、とにかく激しく気持ち良く感情を揺さぶられたのは事実です。
第2位:『メッセージ』
(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
@渋谷HUMAXシネマ
冒頭の「目の前は静かだけど、世界でいま何かとてつもないことが起こってる感じ」がたまらない。戦闘機2機が画面を横切る轟音の興奮!
以後、一貫して途切れることのない静かに継続する緊張感に、なにかこう体験したことのない世界に直面しているワクワクみたいなもので始終心臓がドクドクいってたことをまざまざと思い出します。
第1位:『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』
(監督:エドワード・ヤン)
@角川シネマ有楽町
これを持ってきたくて館長権限(そんなものはないが)で「旧作OK」のルールを勝手に設定しつつも、旧作を1位にすることに一抹のひけ目を感じなくもありません。
が、僕の中では今年ダントツで輝いている作品で、あまりに良かったので2度観てしまいました。
何か書かなきゃってずーっと思ってるんですが、今んとこ無理ですね。
『台北ストーリー』も甦り、幻のエドワード・ヤン作品が2本もスクリーンで体験できたという1点において、2017年は僕にとって素晴らしい1年でした(まだ終わってないが)。
(C)1991 Kailidoscope


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