昨日とは打って変わって快晴。夏に逆戻りしたかのような汗ばむほどの陽気です。
宿をチェックアウトして向かった先は、仙台地域サポートセンター(通称サポセン)という所。こちらでは電源もWi-Fiも使えて、時間制限はないし無料だし、こういう場があることが教育インフラに力を入れている仙台の優れたところです。
午前中いっぱい、昨日見た大量の映画のリストやら日記やら短編映画祭のリポートやらの、書き物作業に没頭できました。
メディアテークの裏手にあるSENDAI COFFEEに移動。上映会ではいつもチラシを置いていただいていたので、お礼がてらランチをとりに伺いました。あいにく店長さんがいなかったので、一人で切り盛りしている女性スタッフに伝言をお願いしておきました。
さて短編映画祭です。
本日はまずは『柄本佑監督特集』。俳優としていまや日本映画界に若くして確固たる地位を築いている柄本佑さんの、監督としての仕事の発表です。新奇性を感じさせるプログラムでした。
1階のオープンスクエアに移動し、フランス映画ポスター展を見学した後、『女と男のいる舗道』を鑑賞。
大画面でこの映画を観れて本当にラッキーです。すごいおもしろいというわけではないんだけど、まさに映画を観ているという実感をかみしめることのできる作品。一緒に観ていた知り合いの「映画を観ていることを一瞬たりとも忘れさせない映画」という評に感化されて思ったことは、たいていの映画は「ストーリー」によって映画を観ているということを忘れさせてくれるけど、ゴダール映画はストーリーを排することでより映画的に「裸」に近いのかな、なんて考えたり。
終映後、スタッフの方から「妹さんから差し入れを預かってます」と呼び止められました。勤め先のパン屋さんの食パンを届けてくれたんですが、この映画を観る前にインスタに上げたばかりの情報を既にチェックしていたんですね。恐ろしや。いや、ありがとうございます。
再び7階のスタジオシアターに戻っての本日の〆は『わたしたちの家』。本映画祭で1番の入りでした。
ストーリーの先が読めない映画というのはたまにありますが、何が展開されているのかがわからない映画、というのには滅多にお目にかかれません。本作がそれ。しかも画が美しくて陶然となれる極上の鑑賞体験を得ることができました。本作をゲキ推しする人がまわりにちらほらいるのですが、その根拠がよくわかりました。
終映後は清原惟監督のトークショー。トークのお相手は仙台の至宝yumboのリーダーであり、休日は満員で入れないという噂のカフェ「喫茶ホルン」のオーナーである、澁谷浩次さん。映画の本質に分け入っていくようなトークで聴きごたえアリでした。
実行委員長の内藤さんに打ち上げに参加していいかと尋ねたら、ご快諾をいただきました~
というわけで、短編映画祭の期間中一度は必ず立ち寄る萬寿山で打ち上げ。だいぶお酒が進んでから、上映後に行われていた澁谷さんのライブを観ていた清原惟監督が合流。その後バンドの方々も合流。yumboの対バンとして関西から遠征で来ているバンドの方々とは、夕べ泊まった宿が一緒だったようで、「昨日お会いしましたね」と言われてびっくり。
日付を超えて午前1時までたんまり飲酒。店を出たら雨模様に逆戻りでした。
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