本日は、退社後は高田馬場へ向かいました。
映画の上映まで間があったので、ネットで調べておいたラーメン屋「三歩一」へ。
おすすめの鶏そばを迷わずチョイス。
大変美味だったのですが、ここ最近食事中に考え事をする癖がついてしまっていて、食べ物に100%集中できないという困ったことになっているのです。ちょっと悲しい。
さて、早稲田松竹で、侯孝賢の「黒衣の刺客」を鑑賞いたしました。
冒頭から映像の美しさに“うおーっ”となり、しかしいきなり20分ほど寝てしまうという 笑
いや、美しいんです。本当に美しい映像。それなのに…
話がわからないのはいいのです。そこを楽しむ映画でないことはわかるから。
おそらく映像のポテンシャルについていけないのです。
寝てしまう映画ってそういうところがあって、決して難解だから眠くなるわけではなく、(話でなく映画そのものに)ついていけなくなって寝てしまうことが多いような気がします。自分の場合。
それくらい完成度の高い美しさを誇る映画ではありましたが、う~ん、もう1回トライしたい!
映画が終わり、劇場を出たところでなんとなく忘れ物をしたような気がして鞄をまさぐったら、案の定スマホがないことに気づきました。
よくぞ気づいた!と自分を讃えつつ劇場に戻って探そうとしたらスタッフさんに声をかけられ、既にお客さんから届けられているとのこと。
で、スマホを返してもらうのと引き換えに劇場の規則に従って受取証を記載して提出しました。そうか、落し物が会った時は劇場はそういう対応をするんだ、と、ひとつ勉強になりましたね。
帰り道、早稲田通りを歩きながら、美味しい食事と素晴らしい映画をいまひとつ楽しめなかった要因について、別の角度から考えてみました。
映画についてはネットでいろんな人のレビューを読んで、映画そのものに批判的な意見を集めれば、“集中できないのは映画の側に原因がある”という結論をひとまず出すことはできます。すなわち”つまんない映画だ”と。
が、食事に集中できない件と併せて考えると、自分の内面に原因があることに思い当たります。
すなわち“今に集中していない”から楽しめない。
いろいろやることが詰まってると、具体的にやるべきことを”次、次!”という感じて考えていくので、”今”を感じる余裕がなくなるんですね。
そういうことが続くと、せっかくいいものに接していても自分の中にストンと落とせなくなっていくというか…
まあ、寝不足および鑑賞前に食事をしたという、コンディション作りのまずさも一因に挙げられますが。
いろいろ考えさせられる高田馬場での一晩でした。

早稲田松竹の正面のウィンドウ


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