イメージフォーラムにて開催中のソクーロフ特集より『牡牛座 レーニンの肖像』を鑑賞。
ソクーロフは『ストーン/クリミアの亡霊』『太陽』に次いで3本目の鑑賞。
本作は「権力者四部作」の中の一作と位置付けられているそうです。
権力者といっても、確かにレーニンは権力者だったのでしょうが、暗殺の凶弾に倒れて身体と精神の両方をやられ、廃人すれすれの状態の、いわば「権力の座から滑り落ちたその後」をただひたすら描いているという、一見退屈、内実凶暴な、衝撃的な作品でした。
なんかこう、今まで観たことがない映画体験をした感覚がありました。ヤバかったです。
終映後、ノーチェックだった東大の沼野充義教授のトークショーも聴けて満足。
クリティカルライティング講座でお世話になったイメージフォーラムの門脇さんが現場を仕切っていたので、ひとこと挨拶してから事務所に上がり、同講座の受講生の書いた映画評が編まれた冊子を受け取ってきました。
帰宅後何度も読み返しました。どれもこれも、おもしろいんですよね。
映画評っていかようにも書けるし、人それぞれ好きなように書いていいんだなって思いました。
本サイトでももっと自由に書きたいな。
というか、もっと量をたくさん書かないとね。大層な映画評など書けやしないんだから、せめて自分の好きなように、自分の言葉で書いたものをね。
The following two tabs change content below.
館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。
時間が経つのは早いものです。
2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。
最新記事 by 館長 (全て見る)
- 2023年劇場公開作ベスト17 - 2023年12月31日
- 2022年新作公開映画ベスト10 - 2022年12月29日
- 映画と共に生きる映画『春原さんのうた』 - 2022年1月23日