本業がずっと忙しくてゴールデンウィークも働きづめだったので、本日は代休をとりました。
久しぶりにまる1日好きなことに使えます。当然映画のハシゴです。
アルコールを摂取していない影響なのか、夜さっぱり寝られなくなりまして、平均睡眠時間4時間程度で身体の調子が最悪です。
なんのためにアルコールをやめたんだかって感じなんですが、そんな状態でも映画館には行きます。
というか、映画観に行くのってホント楽だよね。
体調悪けりゃ寝てりゃいいんだし。
こんなラクチンで楽しいこと、なんでみんなもっとやらないんだろう?
それはともかく、今日は渋谷に向かいました。
まずはイメージフォーラムで10時50分より、ヤスミン・アフマドの遺作『タレンタイム~優しい歌』
なんて優しい視線に見つめられた映画なのでしょう。
劇場の明かりが点いてもしばらく現実に帰ってこれませんでした。
パンフレットを買って速攻で全部熟読しましたが、監督のヤスミンが毎夜お祈りの後に必ず唱えていたという言葉に触れて胸が詰まりました。
「今日わたしを貶めたすべての人を赦します」
彼女にとって映画を撮り続けることがどれほど過酷だったのか、想像すら及びません。
この映画の優しい視線の裏側には間違いなく人間の暗部が潜んでいるのです。
そして暗部があるからこそ真の優しさに出会うことができる…
14時10分。
ユーロスペースにて、エドワード・ヤンの『台北ストーリー』
『牯嶺街少年殺人事件』いらい、立て続けにエドワード・ヤンの世界に浸ることができるこの状況を、僥倖と言わずしてなんと言おう。
『牯嶺街少年殺人事件』はほんっとにすごかったが(早くレビュー書けよ、自分!)『台北ストーリー』もすごかった!
いやもう、マジでレビュー書かないとあかんね。
というわけで、雨が降ったりやんだりする渋谷の街を歩き回った今日1日は、なんと豊かな時間だったことでしょう。
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