イメージフォーラムにて、『苦い銭』を鑑賞。
一所懸命働きまくったって絶対金持ちなんかになれやしない、明日がみえない人々を捉えたカメラは観ているこちらをウンザリさせる…なんてことは全然なくて、なぜかおもしろくって仕方なく、2時間半超えの長尺はまったく苦にならなかったのです。不思議だなあ。
Tabelaに移動して夕食。
飲み会をやってる若い男女が五月蠅いので、耳栓をして読書。しかし飲み会で盛り上がった声は否が応でも耳栓を突き破って鼓膜まで侵入してくる。
「この建物の中に映画館あるんだって」「へー」「映画、観る?」「映画はYouTubeでいいや」「だよね(笑)」…ありゃりゃ。
しかし、そんな映画に縁もゆかりもない人たちからカフェを通じてちゃんとキャッシュを回収する装置を作ったUPLINKは偉い!
ユーロスペースに移動し21時よりレイトショーで『霊的ボリシェヴィキ』を鑑賞。
さすがに日曜のこの時間、映画館の客席はまばらでしたが、近年稀にみる怪作。
ホラーを追求しまくって、わけのわからない彼方に行っちゃってる。
この逸脱ぶりを描写する言葉をわたしは持ちあわせていない。何か言えればいいんだけど…
でも、この映画の異様な様を目撃したことは確かであり、その感覚だけでも身体に刻んでおきたいなと思いました。
『苦い銭』オフィシャルサイト
『霊的ボリシェヴィキ』オフィシャルサイト
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館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。
時間が経つのは早いものです。
2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。
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