第29回東京国際映画祭(TIFF)に行ってきました。
会場が渋谷の頃は足繫く通ってましたが、六本木になってからは初めてです。
しかもTOHOシネマズ六本木ヒルズに足を踏み入れるのが初めてという、お上りさんぶりを発揮してしまいました。
まあしょせんシネコンなので通常上映はどこでも観れるラインナップしか組みませんから、わざわざ便の悪い六本木には行きませんが。
とはいうものの、そのへんのショッピングモールの中にあるシネコンと比べると建物の佇まいはモダンで洗練されてますね。
まずは、アッバス・キアロスタミ監督追悼上映『Take Me Home』と『キアロスタミとの76分15秒』を鑑賞。
前者は南イタリアを舞台にした美しいモノクロ映像の短編。キアロスタミの遺作です。
後者はキアロスタミと長年行動を共にしてきたセイフラー・サマディアンの手によるドキュメンタリー。
ひたすら感慨に浸りながら鑑賞…したかったんだが、遅刻入場者があまりに多すぎてイマイチ集中できなかったよ!
さらにスマホで足元照らしながら入って来る輩までいる始末で、ただただ残念でした。
気を取り直して、お次はホン・サンスの『あなた自身とあなたのこと』。
いつものホン・サンス節を十分に堪能させていただきました。大満足。
毎度のことながら、いたってシンプルな作風からなぜ複雑な余韻が醸し出されるのか、未だもって謎です。
だからこそ観たくなってしまうのですが。
『クーリンチェ少年殺人事件』と『ヒッチコック/トリュフォー』も観たかったけど、チケットがとれませんでした。
いずれ都内で上映されますけどね。
ひとまず映画祭の雰囲気が味わえてよかったです。
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館長
夢は映画館!と人前で言うようになってから20年以上が過ぎました。
時間が経つのは早いものです。
2014年にこのサイトを立ち上げ、2015年から仙台で上映会を開催し始め、2018年からは東京でも上映会を始めました。映画関連のイベントやワークショップにもあちこち顔を出してますが、相変わらず映画館ができる気配はありません。ひとまず本サイトのレビュー、もっと一所懸命書きます。フォローよろしくお願いします。
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