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サスペンス・ミステリー

シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

シャマラニズムの神髄に触れる『サイン』

「シャマランには何度も裏切られた」と恨みごとをつぶやく映画ファンは多い。 気持ちはよく分かる。シャマランにとって最大の不幸は『シックス・センス』でデビューし、図らずもハリウッドという高峰を制してしまったことだろう。 かくして“どんでん返し職人”の重い十字架を背負わされたシャマランは、新作を発表するごとに“シックス・セン...

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

ハリウッド級のおでこの輝き『暗闇にベルが鳴る』

『夕暮れにベルが鳴る』なんていう同じ都市伝説をモチーフにしたサスペンス映画もあったが、こちらでベルが鳴るのは暗闇。まあ、ホラー映画では結構色んな時間帯にベルが鳴るので、黒電話を据えつけてあるご家庭はなんどきも油断できない。 今回暗闇でリンリン鳴る電話を取るのは、かの名作『ロミオとジュリエット』で世の男性たちを骨抜きにし...

脱獄映画の傑作『穴』

脱獄映画の傑作『穴』

「脱獄映画は名作ばかりだ」―私が尊敬してやまないK先輩のお言葉である。確かに、『抵抗』、『大脱走』、『暴力脱獄』…、どれも素晴らしい。ただ、そんな中、脱獄という行為自体の緊張感、その過程の困難さ、そして人間のしたたかなすがたを克明に記した映画は、今作をおいて他にないのではなかろうか? ジャック・ベッケル監督の遺作。『穴...

不穏と不安が芸術に昇華した奇跡の傑作『恐怖分子』

不穏と不安が芸術に昇華した奇跡の傑作『恐怖分子』

(C)CENTRAL PICTURES CORPORATION 僕はこの作品を、2015年4月4日に渋谷のイメージフォーラムで観ました。土曜の16時に足を運びましたので多少の混雑は予想してましたが、何と会場は満席!このような企画に人が集まるという状況にまずは拍手です。 冒頭のショットを観るなり、とんでもない傑作に出会っ...

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