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「浮遊感」と「停滞感」『ネネットとボニ』

「浮遊感」と「停滞感」『ネネットとボニ』

なんとなく、気持ちよく、漂っている。『ネネットとボニ』はそんな映画だった。 それは「浮遊感」とでもいおうか。冒頭、少女がプールに浮かんで漂うシーンが印象に残る。真っ赤な服を着たまま水に浸っている少女。その違和感を気にする風もなく、気ままに、たおやかに、虚空を見つめる。 根拠のない心地よさ。それは10代後半の、子供と大人...

死んでたまるか『ソレダケ/that’s it』

死んでたまるか『ソレダケ/that’s it』

bloodthirsty butchers (ブッチャーズ)を初めて見たのは、確か下北沢ClubQueだったか。 ナンバーガールとのツーマンだったが、ある種伝説的なその二つのバントは、もう随分と人気で、ライブハウスの中は身動きが取れないほどだった。 しかし、そんな観客の熱狂や歓喜はどこ吹く風で、当の本人たちは、顔をしか...

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